- 新しい順
- 古い順
- タイル表示
- リスト表示
ゴー宣「憲法」道場、どんどん充実
高森明勅
4月8日、ゴー宣道場。今回のゲストは憲法学者で慶應大学教授の山元一氏と衆院議員の山尾志桜里氏。 憲法シリーズの3回目だ。 私としては、回を重ねるごとに面白くなっている気がする。 第1部は、山元先生の基調講演から。親切なレジュメを配っ戴いて、実に分かりやすく丁寧に説明して下さった。帝国憲法の制定において「欽定」以外の選択肢はあり得たか、という私の質問に対して、...
日本教師塾打ち合わせ
高森明勅
4月7日、今年度の日本教師塾の事前打ち合わせ(初めての試み。これまで事前の打ち合わせなどした事がない!)。その前にある単行本の打ち合わせがあった。 そこで、つい編集者に熱意を込めて喋ったので、待ち合わせ時間に少し遅れる(まさか1つの打ち合わせに2時間余を費やすとは)。多忙な世話役の先生方を待たせてしまった。この日も既に自主的な研修を済まされていたようだ。打ち...
許永中氏と竹田恒泰氏
高森明勅
在日韓国人実業家で“数兆円”のカネを動かし、イトマン事件などにも関わって「金融フィクサー」「最後の黒幕」「バブルの怪人」などの異名を取った許永中氏(現在は韓国在住)。 そのインタビュー記事に“旧皇族”を名乗る竹田恒泰氏の名前が出てくる。 「私が韓国の刑務所を出た後、(竹田)恒泰君がテレビで在日を差別するような発言をしたことがありました。腹が立ったんで私は苦情...
「陛下の思いを考慮することはありえない」?
高森明勅
産経新聞(3月31日付)にこんな記事が載っていた。 「(天皇)陛下の譲位に関する儀式は、4月30日の『退位礼正殿の儀』のみとなる。陛下がパレードや饗宴(きょうえん)に消極的とされることから、陛下のご意向に応えた部分があることは否めない。 ただ、内閣官房皇室典範改正準備室側はあくまで『陛下の思いを考慮することはありえない』と断言する。憲法4条が『天皇は国政に関...
「今上天皇」という語
高森明勅
『石原信雄回顧談』(全3巻、ぎょうせい)が刊行された。竹下内閣から村山内閣まで7代の内閣で一貫して(事務方の)官房副長官を務めた石原氏は、現代史の稀有な生き証人。 その「回顧談」はとても貴重だ。 私も早速、入手した。 ところが、目次を眺めていると第3巻の第4章の見出しに「平成天皇」という語がある。 インタビュアー(上崎正則時事通信社総務局長)もこの語を使って...
高御座(たかみくら)は国民主権に反する?
高森明勅
皇太子殿下のご即位に伴う即位の礼(即位礼正殿の儀)が、来年の10月22日に行われることになった。 この時、新しい天皇は高御座(たかみくら)に昇られて、ご即位の旨を天下に宣明される。 この高御座は、平安時代以来の諸史料、特に江戸時代の絵図類を参考にして、大正の初めに復原・新造された。 歴史上、即位に当たって天皇が高御座に昇られたことを明確に確認できるのは、平安...
大嘗祭への公費支出は違憲か?
高森明勅
平成の大嘗祭に当たり、その斎行に公費を支出するのは、憲法に定める「政教分離」規定に違反するとの声が、一部にあった。 実際に訴訟も起こされている。 しかし、原告の訴えは全て斥けられた。 但し、大阪高裁の判決(平成7年3月9日)では以下のように言及していた。 「大嘗祭が神道儀式としての性格を有することは明白であり、これを公的な皇室行事として宮廷費をもって執行した...
展転社35年祝賀会など
高森明勅
3月29日日。 長男の友人で写真家のHAYATO君(ニューヨーク在住)が新宿で写真展。 長男と一緒に出かける。どれもセンスが光るお洒落な写真だ。残念ながら本人とは会えなかった。 その後、1人で市ヶ谷のホテルに移動。PHP研究所が年末に刊行予定の本の監修を依頼されていて、その打ち合わせ。 途中、共同通信の記者から、私が翌日コメントをする為の資料(翌日の閣議後の...
安倍政権「放送」破壊の企て
高森明勅
安倍政権が「放送法」の改正を目論んでいる。これをどう捉えるべきか。 既に様々な意見が出されている。その一部を紹介しよう(読売新聞3月27日付)。 「政府の規制改革会議は放送とインターネットなどの通信の垣根をなくすため、政治的公平性などを求める放送法4条を撤廃しようとしている。ネットの役割は近年高まっているが、ネットの世界は何でもありだ。日本では放送法で示され...
信頼なくして改憲なし
高森明勅
自民党の小泉進次郎衆院議員が「信頼なくして憲法改正なし」と述べていた。立憲民主党代表の枝野幸男衆院議員も似たような発言をしている。「公文書ですら信用できない政権が、何をいっても信用できるはずが無い。今の状況で、とてもまともな、まっとうな憲法についての議論ができる前提がかけている。それを壊したのは安倍さん本人なんだから」と。それぞれ肚の中には政局的な思惑がある...
アカデミズムとジャーナリズム
高森明勅
一般的に言って、アカデミズムとジャーナリズムの間には、見えない“溝”があるのではないか。 例えば、元国立民族学博物館長で文化勲章を受賞された故・梅棹忠夫氏にこんな言及がある。 「アカデミズムとジャーナリズムとのあいだには、伝統的にいくらか溝がある。両者はたがいに、ときには批判的であり、反目しがちである。とくに、わたしのように、アカデミズムのなかでそだった人間...
安倍加憲か、立憲的改憲か
高森明勅
朝日新聞(3月24日付)に「『護憲vs改憲』を超えて〔下〕」という記事。 〔上〕とは別の3人の識者の意見を載せる。 1人は京都大学教授で国際政治が専門の中西寛氏。 「憲法9条を改正すること自体には賛成です。…ただ、いま進んでいる9条改正論はどうなのか。政府は、9条で自衛権の行使は否定されておらず、自衛隊は合憲という立場を一貫してとってきました。憲法学者の間に...
小学生に「読書」の魅力を
高森明勅
「読書」という習慣は、教養の面でも娯楽の面でも、極めて大きな意味を持つ。 一言で言えば、人生の幅と深みを格段に増やしてくれる。 だから、多くの人に読書の魅力を知って欲しい。 小学生、中学生、高校生で、「読書」の魅力に最も触れやすい時期は、いつか。何と言っても小学生の時だろう。 感性が柔軟で、時間の余裕もある。 小学生の時に読書の魅力に気付き、その習慣を身に付...