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昭和の日
昭和の日
高森明勅
高森明勅 4月29日は「昭和の日」。 国民の祝日だ。 その趣旨は以下の通り。 「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、 国の将来に思いをいたす」。 キーワードは「復興」。 祝日法を改正して、4月29日を「みどりの日」から 「昭和の日」に改めようした民間の運動が国会を動かし、 この祝日が実現した(平成17年に法改正、19年から実施。 みどりの日は5月4日に)。...
平和を願い続けられた昭和天皇
平和を願い続けられた昭和天皇
高森明勅
高森明勅 4月29日は「昭和の日」。 昭和天皇のお誕生日だった。 その日を控え、昭和天皇の「戦争と平和」を巡る お言葉などをいくつか、改めて紹介しておく。 「(海軍の青年将校らによる5・15事件で 当時の犬養毅首相が暗殺され、その後継者の条件について) ファッショに近き者は絶対不可なり」 (昭和7年5月19日) 「日本が(国際)連盟を脱退することはすこぶる遺憾である」...
憲法は隅の隅?
憲法は隅の隅?
高森明勅
高森明勅 倉持麟太郎弁護士から最近刊行された憲法関係の本を教えて貰った。 どれも興味深そう。 そこで後日、新宿に立ち寄った際、紀伊国屋書店で探してみた。 人文関係書は3階で扱っている。今まで余り意識しなかったけど、法律関係書はこのフロアの隅にまとめられている。憲法関係のコーナーを探すと、更にその一番隅にあった。窓際というか、壁際というか。 「憲法」は隅の隅。 それだけ...
長女からのアドバイス
長女からのアドバイス
高森明勅
高森明勅 数年前にシンガポールの好青年と結婚した長女。今も都内に隠れ家を構えて、日本とシンガポールを行き来している。日本に滞在中はかなり忙しそうだ。 そんな中でも、私や妻あるいは兄弟たちと(一緒又は個別に)、スケジュール調整をして会う。 年に1、2回くらい、旦那も仕事で来日して、全員集合する事も。 先日、ゴー宣道場の打ち合わせ前に2人であった。 その時、私の顔が乾いて...
拡大版ゴー宣道場「舞台裏」映像
拡大版ゴー宣道場「舞台裏」映像
高森明勅
高森明勅 以前、玉川区民会館ホールで初めて拡大版ゴー宣道場を開催した(第29回、平成24年9月、テーマは「倫理と成長の脱原発」)。その時のゲストは、現在は外務大臣をされている河野太郎衆院議員やミュージシャンのつのだ☆ひろさんなど。 その時に、“舞台裏”映像を撮って貰った。 担当者のセンスが光る興味深い切り口。今では貴重な資料にもなっている。 5月3日の拡大版道場でも、...
拡大版ゴー宣道場、多数の応募者に感謝!
拡大版ゴー宣道場、多数の応募者に感謝!
高森明勅
高森明勅 5月3日の拡大版ゴー宣道場。定員400名の会場に500名以上が応募して下さった。 感謝。前回道場との間隔が短く、応募期間が限られてしまうのを承知で、敢えて憲法記念日での開催(しかも拡大版!)に踏み切った。しかし改めて考えてみると(或いは考えなくても)、この日に多数の参加を呼び掛けるのはリスクがあった。何しろゴールデンウィークのど真ん中。道場が主な呼び掛け対象...
昭和天皇記念館
昭和天皇記念館
高森明勅
高森明勅 4月21日、小学校の先生方と立川市の 国営昭和記念公園内の昭和天皇記念館へ。 花みどり文化センターの一角のこじんまりとしたスペース。 しかし、貴重な展示物の数々。 昭和天皇が実際に、宮殿でのご執務に使っておられた 机と椅子の実物が展示されていて、その意外な質素さに、 驚く人もいた。 ご訪米の時にプレゼントされ、 愛用されていたディズニーの腕時計も珍しいご遺品...
ゴー宣道場「憲法」シリーズ拡大版
ゴー宣道場「憲法」シリーズ拡大版
高森明勅
高森明勅 5月3日、拡大版ゴー宣道場。 「憲法」シリーズの第4弾。これまで毎回、憲法学者をゲストに招いて来た。今回のゲストには憲法学者はいない。 しかし固定観念を排して、リアルかつ多角的に憲法改正を論じるには、得難いメンバー。まず立憲民主党代表の枝野幸男氏。 以前、民進党代表選の直前に約束通り、登壇して下さった。 あの時の、井上達夫氏とサシでのガチンコ討論は、“伝説”...
山尾志桜里vs長谷部恭男
山尾志桜里vs長谷部恭男
高森明勅
高森明勅 憲法学界の第一人者は誰か? それは現在、東大憲法学の正統を受け継ぐ長谷部恭男氏だとか。その長谷部氏が山尾志桜里衆院議員を名指しで批判している。 「自衛隊のできることを『ポジティブリスト』として、1つ1つ憲法に書き込もう、そのほうが明確になる、と主張する政治家やグループがいます。 代表的なのが、立憲民主党の山尾志桜里さんです。 しかし、9条の規定を明確にすれば...
思考停止の「罠」
思考停止の「罠」
高森明勅
高森明勅 ハンナ・アーレントの『エルサレムのアイヒマン』を巡って、以下のような発言がある。 「『エルサレムのアイヒマン』でアーレントが最も強く伝えたかったのも…条件が整えば、誰でもアイヒマンになり得るということです。そうならないための具体的な処方箋は示されていませんが、『複数性に耐える』ことがその鍵になると考えていたのは間違いないでしょう。 『複数性に耐える』とは、簡...
「日報」問題と憲法9条
「日報」問題と憲法9条
高森明勅
高森明勅 自衛隊は憲法9条の縛りによって、海外では100%「武力行使」が出来ない。 にも拘らず、日本は国連平和維持活動(PKO)に自衛隊を派遣している。 そのPKOは“ルワンダ大虐殺”以降、大きく変質した。 住民保護の為には、「交戦主体」となるのも避けない、というスタンス。 だったら普通に考えて、そんな危険な活動に、制約のある自衛隊は出せないはず。しかしこれまで、自衛...
能力と倫理
能力と倫理
高森明勅
高森明勅 元外務官僚の佐藤優氏が面白い指摘をしている(産経新聞4月15日付)。 「霞が関(官界)には4つのタイプの官僚がいる。 第1は、能力も倫理観も高い官僚だ。 第2は、能力は高いが倫理観が低い官僚だ。 第3は、能力は低いが倫理観が高い官僚だ。 第4は、能力も倫理観も低い官僚だ。 これに対して、永田町(政界)には4つのタイプの政治家がいる。 第1は、能力がありやる気...
「エダノ寝ろ」vs「エダノ立て」
「エダノ寝ろ」vs「エダノ立て」
高森明勅
高森明勅 東日本大震災で福島第1原発の事故があった時、当時の内閣官房長官だった枝野幸男氏は、不眠不休で記者会見などの対応に当たった。 その姿を見た人々が、枝野氏の健康を気遣って「エダノ寝ろ」と応援した。 時は移り、民進党が希望の党への合流方針を打ち出したにも拘らず、枝野氏らが「排除」された際。 今度は新党結成を求めて、「エダノ立て」との声が巻き起こった。 今や別の文脈...
改憲を止める安倍加憲
改憲を止める安倍加憲
高森明勅
高森明勅 憲法改正には巨大なエネルギーを必要とする。少なくともわが国ではそれが現実。 ところが、もし安倍首相が唱える自衛隊「加憲」が実現したら、どうなるか。その実態は9条2項を死守する「護憲」。 であるにも拘らず、あたかも既にわが国の「自主独立」を回復する為の改憲が実現したかのような、錯覚が生まれるのを避けられない(その錯覚を意図的に拡大するキャンペーンも張られるだろ...
護憲派は「非立憲」
護憲派は「非立憲」
高森明勅
高森明勅 立憲主義という言葉が随分いい加減に使われている。 あたかも「護憲」の言い換えであるかのように。 だが、いわゆる護憲派こそ、最も立憲主義を軽んじているのではないか。一般に護憲派は自衛隊を「違憲」と見ている場合が多い。 ならば、立憲主義の立場からは、自衛隊「解体」を公然と求めるのが筋だ。しかし、自衛隊解体論を声高に訴える人々はごく少数。 しかも、その訴えは殆ど説...
高村正彦氏の「立憲主義」
高村正彦氏の「立憲主義」
高森明勅
高森明勅 憲法改正を巡って、政府・与党サイドの最強の理論家は恐らく高村正彦氏だろう。衆院議員を引退した今も、自民党副総裁で同党憲法改正推進本部特別顧問。彼がインタビューに答えている(『中央公論』5月号)。インタビュアーは若手の憲法学者で九州大学准教授、6月の九州ゴー宣道場のゲストでもある井上武史氏。このインタビューから分かるのは、高村氏の本音が自衛隊「違憲」論らしい事...
護憲と加憲の共通点
護憲と加憲の共通点
高森明勅
高森明勅 安倍首相の自衛隊「加憲」案は、これまでの護憲論を批判する。一方の護憲派も、安倍加憲を批判する。 互いに批判し合っている。しかし、実は“同じ穴のムジナ”。 何故なら、両者は“共に”憲法9条2項の「戦力不保持」規定をそのまま半永久的に固定化しようとしているからだ。これまでも繰り返し指摘してきた通り、「戦力不保持」の固定化は対米依存=従属の固定化に他ならない。 そ...
手負いの安倍政権に要注意!
手負いの安倍政権に要注意!
高森明勅
高森明勅 安倍政権がいよいよ窮地に陥っている。 目を背けたくなるような「権力の腐敗」がゾロゾロ。 “おかしい、そんなはずない”と国民の多くが首を傾げていた疑惑に対し、“やっぱりそうだった”と、政府側の嘘を暴くような証拠が次々に見つかっている。自民党総裁選も、安倍首相の圧勝というこれまでの予想は、大きく覆る可能性が出てきた。 だが、まだまだ予断を許さない。安倍首相は簡単...
特別な「5月3日」
特別な「5月3日」
高森明勅
高森明勅 5月3日は「憲法記念日」。 国民の祝日の1つ。 祝日法には「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」祝日と定める。毎年この日には、護憲派・改憲派それぞれの集会が開かれて来た。しかし、今年は例年とは趣(おもむき)が異なる。去年のこの日に、安倍首相が自衛隊「加憲」案を提起し、憲法改正がこれまでになく、リアルに政治日程に上って初めての憲法記念日だ。 更に、従来...
憲法を巡る「第3」の道
憲法を巡る「第3」の道
高森明勅
高森明勅 「憲法」を巡る対立。 これまで通り紋切り型の「護憲」にしがみつくか。 それとも9条2項の「戦力不保持」規定をそのままにして、ただ自衛隊を追加して書き込むだけか。この二者択一だと、世論調査の結果は概ね後者への支持が上回る傾向を示しているようだ。 だが、どちらでも日本は「主権なき(エセ)平和国家」のまま。 一見、「平和」のように見えても、「主権なき」半人前「国家...