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靖国神社、ハーレーダビッドソン、オレンジリボン
高森明勅
8月25日、靖国神社へ。 かなり前に大学を卒業した教え子の依頼による。 仲間を集めて靖国神社に正式参拝し、 遊就館を拝観する。 ついては、案内、解説して欲しい。 但し、謝礼は十分に支払えない、と。 随分、勝手な依頼だ。 私もこのところ多少忙しい。 しかし、他ならぬ靖国神社への参拝であり、 教え子の熱心な依頼だったので、特別に引き受けた。 40...
大がかりな軍事制圧なき国内統一
高森明勅
私はこれまで、大和朝廷による国内統一の特徴として、 大がかりな軍事制圧が無かったらしい事を繰り返し 指摘して来た(『歴史から見た日本文明』平成8年刊ほか)。 その場合、考古学の岩崎卓也氏、文献史学の長山泰孝氏や小林敏男氏 らの学説に依拠していた。 近頃、それを補強する見解が示されているので、紹介しておく。 「近年、ヤマト政権を中核とする日本列島の...
携帯電話「異変」再び
高森明勅
携帯電話の電話帳が全てバックアップされている… という安心感からか。 先日、作業ズボンのポケットに携帯電話を入れたまま、 洗濯機に投げ入れた。 洗濯機が回り始め、 ジャーッという水音を耳にしてから、 携帯電話の紛失に気付く。 直ちに洗濯機を止め、携帯電話を救出した。 元の通り機能するので一安心。 既にボロボロのわが携帯電話は、 角が破損し...
野党こそ改憲を提起すべし!
高森明勅
山尾志桜里衆院議員の立憲的改憲。 野党こそ、積極的に改憲を提起すべし、 と訴えておられる。 「権力を統制するのが憲法だというのなら、 その憲法改正をリードするのは、 統制客体である国家権力側より、 統制の主体である国民側、 そして権力に対峙する野党こそふさわしい」 (『立憲的改憲』)と。 至って当たり前の意見だろう。 この呼び掛けに、立憲民主...
米朝開戦になったら…
高森明勅
安倍首相は少し前、つまりアメリカが態度を変えるまでは、 「対話ではなく圧力を」と勇ましく訴えていた。 だが、局面は既に「戦争か、譲歩か」に移っていた。 もし米朝開戦になったら、 日本がどのような立場に立たされるか。 その点について、ちゃんと自覚はあったのか。 「朝鮮戦争は現在も『休戦状態』なので、朝鮮国連軍は健在です。 在韓米軍司令官が朝鮮国連軍司令官を兼務...
国会開会式、お出ましの光景
高森明勅
大木賢一氏の『皇室番 黒革の手帖』に珍しい描写がある。 皇室を取材する宮内記者の目から見た、 国会開会式への天皇陛下のお出ましの様子だ。 「国会を召集することは、 憲法第7条が規定する国事行為だが、 開会式を主宰するのは国会の側であり、 開会式への出席自体は国事行為ではない。 天皇は『最高の来賓』として『招かれる立場』であるという。 …かつて貴族...
平成最後の終戦記念日
高森明勅
平成30年8月15日。 平成最後の終戦記念日。 私は「昭和最後の終戦記念日」を 思い出さずにはいられなかった。 昭和63年8月15日ー。 昭和天皇は側近の制止を振り切り、 那須御用邸でのご静養を一旦中断され、 進退ご不自由なお身体を押して、 日本武道館での全国戦没者追悼式に臨まれた。 あの時の、昭和天皇の崇高なお姿が忘れられない。 昭和天...
憲法裁判所を巡る阪田vs山尾論争?
高森明勅
立憲的改憲という提案の重要な柱の1つ、 憲法裁判所の創設。 意外と消極的な意見が多いようだ。 例えば元内閣法制局長官、阪田雅裕氏。 山尾志桜里衆院議員と次のようなやり取りをしている (『立憲的改憲』)。 阪田 「日本の裁判所は、国会が国権の最高機関である ということ、我々は民意を反映していないのだという ことをすごく謙虚に受け止めて、今まで憲...
憲派は国民を信じない?
高森明勅
護憲派の欺瞞を衝くリベラリズムの権威で 東京大学教授の井上達夫氏の発言。 「今の護憲派は 『多くの国民は憲法なんて分からないんだから、国民投票なんかやったら危険だ』 『ポピュリズムの政治家に扇動される』 というデマを流しているに等しい。 憲法は神から与えられたわけではない。 我々は占領軍にマッカーサー草案を押し付けられたけれど、 押し付けは占領期までの話であ...
個別的自衛権と集団的自衛権
高森明勅
国際法上、独立国に等しく認められている 個別的自衛権と集団的自衛権。 両者を巡って国際紛争の専門家で 東京外国語大学教授の伊勢崎賢治氏が、 一般の“思い込み”を覆すような発言をしておられる。 「逆ですから。(集団的自衛権より) 個別的自衛権の方が怖い。 アフガニスタンで始まった対テロ戦をはじめ、 現に戦争の口実として一番大きいのは 『個別的自衛権...
改憲派は山尾議員の訴えに耳を傾けよ!
高森明勅
安倍首相が提案した自衛隊「明記」加憲は、 安倍氏ご本人の主張によれば、これまでわが国の 対米依存=従属を余儀なくさせて来た、“戦力不保持”を そのまま維持すると言う。 それが一たび実現すれば、今後半永久的に固定化される。 改憲派はそれで満足なのか。 改憲派は、“主権の回復”を訴える 山尾志桜里衆院議員の訴えに、耳を傾けるべきではないか。 「国...
朝日新聞へのコメントは8月9日だった
高森明勅
先に朝日新聞への私のコメントが 8月8日に掲載されると伝えた。 ところが急遽、 同日付紙面に皇室関係のスクープが載る事に。 そこで1日延びて、9日の掲載になった。 「平成と天皇」というシリーズ。 以前、このシリーズで 天皇陛下の中国ご訪問を巡る紛糾を取り上げた時も、 私はコメントした。 今回はシリーズ第7部で 「メディア発信」というテーマ...
ドイツ連邦共和国基本法
高森明勅
8月のゴー宣道場には樋口陽一編の 『解説・世界憲法集』を持ち込んだ。 但し、討議の中で実際に紹介したのは ドイツの憲法(ドイツ連邦共和国基本法)だけ。 予め素人なりに各国の憲法を読み比べて、 「立憲主義的な縛り」という点では、 最も典型的な憲法と判断したからだ。 同憲法のような詳細な規定を、 直ちにわが国の憲法改正で取り入れるのは、 さすがに現実...