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皇太子殿下、「水」の国際会議
皇太子殿下、「水」の国際会議
高森明勅
高森明勅 皇太子殿下は9月7日から15日まで フランスを公式訪問された。   日仏友好160周年という節目の年にあたり、 同国政府からの招待をお受けになったからだ。   現地では幅広い歓迎を受けられ、 人々に多大な感銘を与えられた。   両国の友好親善に大きな貢献をなさって下さった。   ご帰国翌日の16日、殿下は雅子妃殿下と共に、 東京ビッグサイトで開催された国際水...
母の喜び
母の喜び
高森明勅
高森明勅 天皇・皇后両陛下には、9月14日に 西日本豪雨の被災地へのお見舞いとして、 岡山県倉敷市真備町にお出まし戴いた。   実は真備町はわが老母の生まれ育った所。   早速、郷里の母に電話を入れた。   母は今、些か足が不自由。   なので当日、現住所とは少し距離がある 真備町には行けず、陛下を出迎えることは叶わなかった。   でも本当に喜んでいた。   「こんな...
深く感謝
深く感謝
高森明勅
高森明勅 9月14日、天皇・皇后両陛下には、 7月の西日本豪雨の被災地へのお見舞いとして、 岡山県にお出まし戴いた。   目的地は倉敷市。   わが郷里だ。   深く深く感謝申し上げる。   倉敷は元々、災害とは殆ど縁の無い地域だった。   この度のような深刻な災害に襲われ、 こうした形で陛下の行幸を仰ぐことになろうとは、 夢にも思わなかった。   私の母や弟らが住ん...
出雲の宿
出雲の宿
高森明勅
高森明勅 出雲大社の近くの旅館で二泊。   朝、起きるとすぐに温泉へ。   他に誰もいない。   のんびり身体を伸ばす。   実に気持ちが良い。   朝食の会場では各部屋ごとに テーブルが用意されている。   テーブルに着くと、味噌汁と焼きたての 卵焼きが運ばれる。   品数豊富な朝食。     焼き魚が特に美味しい。   やはりホテルより旅館が好きだ。   大社国学...
出雲への出講など
出雲への出講など
高森明勅
高森明勅 9月8日、仙台から一旦、帰宅。   準備をして直ちに高森稽古照今塾へ。   塾の後の懇親会が充実し過ぎか。   妙な経緯から私の日本神話論のエッセンスを語る。   スサノオは何故暴れたのか?   そこに神話の全体系を読み解く“鍵”が潜んでいる。 更に学生時代の武勇伝(?)も。 東映の「不敬」映画に抗議して、上映中の作品なのに、 あるシーンを丸ごと削らせた。 ...
皇后陛下の“深い”読書論
皇后陛下の“深い”読書論
高森明勅
高森明勅 少し前に、さる編集者による読書論を読んだ。 わりと売れていたはず。   しかし、その内容の薄っぺらさに驚いた。 「言葉」の大切さを力説しながら、 その本に出てくる語彙は貧困で陳腐。 中身は、既に言い古された事を無駄に熱く語っているだけ。   勿論、直ちに古本屋に回した。   これに対して、皇后陛下の読書論は、 そんな粗雑なシロモノと比べるのも失礼。   実に...
皇室典範から「非嫡出」継承が消えた理由
皇室典範から「非嫡出」継承が消えた理由
高森明勅
高森明勅 明治の皇室典範では、側室制度を当然の前提として、 「庶出(非嫡出)」子孫にも皇位継承資格を認めていた。   しかし、今の皇室典範ではそれを否認している。   こうした制度変更は何故行われたのか。   「確かに皇位の永続性というような観点から 考えるならば嫡出子以外にもそういうもの (皇位継承資格)を認めるというのも1つの考え方であろうとは思いますけれども、 ...
昭和天皇の「女官制度」改革
昭和天皇の「女官制度」改革
高森明勅
高森明勅 明治の皇室典範では「庶出(非嫡出)子孫にも 皇位継承資格を認めていた。   しかし、昭和天皇はそれを事実上、 無効にする女官制度の改革を断行された。   側室制度を廃止されたのだ。   「女官には公的な『お役女官』と、(男系男子の) 皇嗣(こうし)を絶やさないために側室を務める 『オソバサン(お后〔きさき〕女官)』がいた。 御側(おそば)女官は権典侍(ごんの...
側室の実態
側室の実態
高森明勅
高森明勅 明治の皇室典範では、 皇位の継承資格を「男系の男子」に限定するのと、 側室から生まれた庶出(非嫡出)子孫にも継承資格を 認める事が“セット”で制度化された。   これは皇位の安定的な継承を確保する為の 当然の措置であった。   しかし現在の典範では、周知の通り、 前者を受け継ぎながら、後者は明確に切り捨てた。   これでは皇位継承の将来は不安定たらざるを得な...
東北大学に出講
東北大学に出講
高森明勅
高森明勅 9月7日、仙台へ。   東北大学で特別講義。   会場は加齢医学研究所の会議室。   受講生は医学部、歯学部、理学部、工学部、法学部、経済学部、文学部、教育学部の学生ら。   皆、1年生だ。   まず、受講生達が3班に分かれて、 これまで行って来た自主ゼミの成果を発表し、私がコメント。   それに続いて天皇・皇室を巡る講義。   冒頭、以下のように前置きした...
皇居勤労奉仕の感想文から
皇居勤労奉仕の感想文から
高森明勅
高森明勅 9月3日から6日まで皇居勤労奉仕。   変な喩えだが、心が温泉に入ったような4日間。   魂そのものがリフレッシュした気分だ (但し平素怠けているので、身体的には多少疲れたが)。   奉仕参加者(20代から30代)の感想文の一部を紹介する。   「ご会釈で天皇皇后両陛下から包み込まれるような穏やかさを、 皇太子殿下から覚悟を感じました。 日本を背負っていただ...
「ご会釈」を思い返す
「ご会釈」を思い返す
高森明勅
高森明勅 9月6日、秋篠宮家の悠仁親王殿下12歳のお誕生日。   お祝い申し上げる。   我々の皇居勤労奉仕も最終日を迎えた。   初日が皇居で、2日目が赤坂御用地、 3日・4日目が皇居という日程。   改めて、初日の天皇陛下のご会釈について、思い返す。   あの経験は一体、何だったのか。   あの時、はっきり時間の流れが遅くなったのを感じられた。   天皇陛下のお姿...
皇居勤労奉仕の「実益」?
皇居勤労奉仕の「実益」?
高森明勅
高森明勅 9月5日、皇居勤労奉仕の3日目。   正直に白状すると、私にとってご奉仕は、 私的・個人的に“実益”がある。   それは妻が、俄然「優しく」してくれる事だ。   今朝も、午前4時過ぎに起床して、 ご奉仕に出かける準備をしていると、 起きて来た妻が「雨があがって良かったわねぇ」 と声を掛けて来た。   一瞬、わが耳を疑う。   こんな思いやりに満ちたセリフを聞...
皇居勤労奉仕、2日目
皇居勤労奉仕、2日目
高森明勅
高森明勅 今日は皇居勤労奉仕の2日目。 赤坂御用地でのご奉仕。 皇太子殿下のご会釈を賜った。 しかし、宮内庁は皇居勤労奉仕の体験をSNSなどで発信するのを、 快く思っていないようだ。 理由は以下の2つらしい。 (1)自己宣伝、売名行為に利用されかねない。 (2)皇居勤労奉仕への応募者が今以上に増えると困る。 (1)は確かにもっともな懸念だ。十分、納得できる。 (2)も...
皇居勤労奉仕、初日にご会釈を賜る
皇居勤労奉仕、初日にご会釈を賜る
高森明勅
高森明勅 9月3日、遂に待望の皇居勤労奉仕の初日。   我々の奉仕団の他に4団体。   午前中は雨がち。   東御苑を中心に皇居内をご案内戴く。   残念ながら余り奉仕は出来ない。   僅かな時間だけ草むしり。   どうやら本日、天皇陛下からご会釈を賜るという。   にわかに緊張感が漂う。   昼食後、雨が上がり、曇天の下、 少し精を出して草むしりを。   草ぼうぼう...
シンガポール青年が語るカジノの弊害
シンガポール青年が語るカジノの弊害
高森明勅
高森明勅 わが娘婿のシンガポール青年。   カジノの成功例、 日本のカジノ解禁の手本とされるシンガポールで、 彼が実際に生活して、痛感しているカジノの弊害とは?   「社会にはギャンブル好きが一定数いる。 彼らがギャンブルにのめり込み、 場合によっては身を持ち崩しても、ある意味では仕方がない。 しかし、本来ならその外側にいるはずの、 勤勉で実直な人達が、カジノに一攫千...
「あさなぎ」勉強会
「あさなぎ」勉強会
高森明勅
高森明勅 9月1日、靖国神社崇敬奉賛会青年部 「あさなぎ」の勉強会。   今年2回目。   戦時中に戦艦「長門(ながと)」に 搭乗されていた方をお招きして、体験談を伺う。   大正12年生まれ。 海軍兵学校73期生。 軍人としてはバリバリのエリートだ。 現在、95歳。   マリアナ沖海戦、レイテ島沖海戦を体験しておられる。 2時間、担当者の質問に答えながらお話戴く。 ...
カジノ法成立の舞台裏
カジノ法成立の舞台裏
高森明勅
高森明勅 先頃、カジノ法がバタバタと成立した。   わが長女の旦那はシンガポールの青年で、 彼はかねて日本でカジノが解禁されるのを心配していた。   「日本にはシンガポールのようになって欲しくない。 自殺者は増えるし、社会も荒(すさ)んでしまう」と。   彼もさぞかし残念がっているだろう。   そのカジノ法成立の舞台裏について、 ジャーナリストの池上彰氏がこんな指摘を...
ある新聞記者の「毎日記事」評
ある新聞記者の「毎日記事」評
高森明勅
高森明勅 このところ、電話やメールで新聞記者達から立て続けに問い合わせ。   私のコメントを記事にしよう、というのではない。   自分がよく分からない事を尋ねてくる。   ただそれだけ。   勿論、ギャラは発生しない。   私のコメントが読者に届く訳でもない。   私の限られた時間を潰して、 たった1人の不勉強な記者の「お勉強」になるだけ。 本人は事前に私のブログすら...
福島県神社関係者大会
福島県神社関係者大会
高森明勅
高森明勅 8月30日、福島へ。   神社関係者大会で講演。   演題は「天皇陛下、国民につくされた30年」。   参加者は約千人位か。   果たして十分な話が出来たかどうか。   でも皆さん、6月に陛下をお迎えしたばかりなのでだろうか、 熱心に聴いて下さった。