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皇太子殿下、「水」の国際会議
高森明勅
皇太子殿下は9月7日から15日まで フランスを公式訪問された。 日仏友好160周年という節目の年にあたり、 同国政府からの招待をお受けになったからだ。 現地では幅広い歓迎を受けられ、 人々に多大な感銘を与えられた。 両国の友好親善に大きな貢献をなさって下さった。 ご帰国翌日の16日、殿下は雅子妃殿下と共に、 東京ビッグサイトで開催された国際水...
皇后陛下の“深い”読書論
高森明勅
少し前に、さる編集者による読書論を読んだ。 わりと売れていたはず。 しかし、その内容の薄っぺらさに驚いた。 「言葉」の大切さを力説しながら、 その本に出てくる語彙は貧困で陳腐。 中身は、既に言い古された事を無駄に熱く語っているだけ。 勿論、直ちに古本屋に回した。 これに対して、皇后陛下の読書論は、 そんな粗雑なシロモノと比べるのも失礼。 実に...
皇室典範から「非嫡出」継承が消えた理由
高森明勅
明治の皇室典範では、側室制度を当然の前提として、 「庶出(非嫡出)」子孫にも皇位継承資格を認めていた。 しかし、今の皇室典範ではそれを否認している。 こうした制度変更は何故行われたのか。 「確かに皇位の永続性というような観点から 考えるならば嫡出子以外にもそういうもの (皇位継承資格)を認めるというのも1つの考え方であろうとは思いますけれども、 ...
昭和天皇の「女官制度」改革
高森明勅
明治の皇室典範では「庶出(非嫡出)子孫にも 皇位継承資格を認めていた。 しかし、昭和天皇はそれを事実上、 無効にする女官制度の改革を断行された。 側室制度を廃止されたのだ。 「女官には公的な『お役女官』と、(男系男子の) 皇嗣(こうし)を絶やさないために側室を務める 『オソバサン(お后〔きさき〕女官)』がいた。 御側(おそば)女官は権典侍(ごんの...
皇居勤労奉仕の感想文から
高森明勅
9月3日から6日まで皇居勤労奉仕。 変な喩えだが、心が温泉に入ったような4日間。 魂そのものがリフレッシュした気分だ (但し平素怠けているので、身体的には多少疲れたが)。 奉仕参加者(20代から30代)の感想文の一部を紹介する。 「ご会釈で天皇皇后両陛下から包み込まれるような穏やかさを、 皇太子殿下から覚悟を感じました。 日本を背負っていただ...
「ご会釈」を思い返す
高森明勅
9月6日、秋篠宮家の悠仁親王殿下12歳のお誕生日。 お祝い申し上げる。 我々の皇居勤労奉仕も最終日を迎えた。 初日が皇居で、2日目が赤坂御用地、 3日・4日目が皇居という日程。 改めて、初日の天皇陛下のご会釈について、思い返す。 あの経験は一体、何だったのか。 あの時、はっきり時間の流れが遅くなったのを感じられた。 天皇陛下のお姿...
皇居勤労奉仕の「実益」?
高森明勅
9月5日、皇居勤労奉仕の3日目。 正直に白状すると、私にとってご奉仕は、 私的・個人的に“実益”がある。 それは妻が、俄然「優しく」してくれる事だ。 今朝も、午前4時過ぎに起床して、 ご奉仕に出かける準備をしていると、 起きて来た妻が「雨があがって良かったわねぇ」 と声を掛けて来た。 一瞬、わが耳を疑う。 こんな思いやりに満ちたセリフを聞...
皇居勤労奉仕、2日目
高森明勅
今日は皇居勤労奉仕の2日目。 赤坂御用地でのご奉仕。 皇太子殿下のご会釈を賜った。 しかし、宮内庁は皇居勤労奉仕の体験をSNSなどで発信するのを、 快く思っていないようだ。 理由は以下の2つらしい。 (1)自己宣伝、売名行為に利用されかねない。 (2)皇居勤労奉仕への応募者が今以上に増えると困る。 (1)は確かにもっともな懸念だ。十分、納得できる。 (2)も...
皇居勤労奉仕、初日にご会釈を賜る
高森明勅
9月3日、遂に待望の皇居勤労奉仕の初日。 我々の奉仕団の他に4団体。 午前中は雨がち。 東御苑を中心に皇居内をご案内戴く。 残念ながら余り奉仕は出来ない。 僅かな時間だけ草むしり。 どうやら本日、天皇陛下からご会釈を賜るという。 にわかに緊張感が漂う。 昼食後、雨が上がり、曇天の下、 少し精を出して草むしりを。 草ぼうぼう...
シンガポール青年が語るカジノの弊害
高森明勅
わが娘婿のシンガポール青年。 カジノの成功例、 日本のカジノ解禁の手本とされるシンガポールで、 彼が実際に生活して、痛感しているカジノの弊害とは? 「社会にはギャンブル好きが一定数いる。 彼らがギャンブルにのめり込み、 場合によっては身を持ち崩しても、ある意味では仕方がない。 しかし、本来ならその外側にいるはずの、 勤勉で実直な人達が、カジノに一攫千...
カジノ法成立の舞台裏
高森明勅
先頃、カジノ法がバタバタと成立した。 わが長女の旦那はシンガポールの青年で、 彼はかねて日本でカジノが解禁されるのを心配していた。 「日本にはシンガポールのようになって欲しくない。 自殺者は増えるし、社会も荒(すさ)んでしまう」と。 彼もさぞかし残念がっているだろう。 そのカジノ法成立の舞台裏について、 ジャーナリストの池上彰氏がこんな指摘を...
ある新聞記者の「毎日記事」評
高森明勅
このところ、電話やメールで新聞記者達から立て続けに問い合わせ。 私のコメントを記事にしよう、というのではない。 自分がよく分からない事を尋ねてくる。 ただそれだけ。 勿論、ギャラは発生しない。 私のコメントが読者に届く訳でもない。 私の限られた時間を潰して、 たった1人の不勉強な記者の「お勉強」になるだけ。 本人は事前に私のブログすら...
福島県神社関係者大会
高森明勅
8月30日、福島へ。 神社関係者大会で講演。 演題は「天皇陛下、国民につくされた30年」。 参加者は約千人位か。 果たして十分な話が出来たかどうか。 でも皆さん、6月に陛下をお迎えしたばかりなのでだろうか、 熱心に聴いて下さった。