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「立皇嗣の礼」は辞退できない
「立皇嗣の礼」は辞退できない
高森明勅
高森明勅 4月に予定されている「立皇嗣の礼」は、 前代未聞のいささか不思議な儀式。だから秋篠宮殿下ご自身が辞退されてはいかが、という声も耳にする。或いは秋篠宮殿下ご自身は、(自ら“皇太子”というお立場との違いを自覚され、又、年齢的な制約によってご即位されない可能性が高いことから)個人的には辞退されたいお気持ちかも知れない。しかし、それは出来ない。 何故か。 この儀式は...
皇嗣殿下と皇居勤労奉仕
皇嗣殿下と皇居勤労奉仕
高森明勅
高森明勅 皇居勤労奉仕では忝ないことに、天皇陛下の他に 皇太子殿下のご会釈も賜るのが通例だった。 私の体験を申せば、昭和時代には上皇陛下、平成の御代には 天皇陛下から、それぞれ「皇太子」としてご会釈を賜った。 まさに光栄の至り。 ところが、令和の“皇太子”はご不在。 だから、私が昨年9月にご奉仕させて戴いた時も当然、 ご会釈は天皇陛下のみ。 「皇嗣」でいらっしゃる秋篠...
皇居勤労奉仕は暫く中止すべきか
皇居勤労奉仕は暫く中止すべきか
高森明勅
高森明勅 皇居勤労奉仕に長年、熱心に携わって来られた一般財団法人 ・大東会館の機関紙『道の友』821号に、以下のような問題提起が。 「今後、武漢肺炎の件で案じられるのは、皇居勤労奉仕のことである。 …今春、特に3月の勤労奉仕はすべて中止する判断もやむを得ない のではないか。 新型ウイルスの害が宮中に及ぶことは絶対に避けなければならない。 多くの奉仕者が屋内に参集し、宮...
神話の中の「女性の主体性」
神話の中の「女性の主体性」
高森明勅
高森明勅 日本神話の中には、「女性の主体性」が表現されている場面が、 いくつか描かれている。例えば、大国主(おおくにぬし)の神を巡る神話の一コマ。ここではオオアナムジの神と呼ばれる。多数の兄弟達が、評判の八上(やかみ)ヒメに求婚する為に、 出雲から遙々と因幡に赴く。 この時、オオアナムジの神は旅に必要な用具などを兄弟から 押し付けられ、それを袋に入れて背負い、一行の後...
日本書紀の「女性リーダー」像
日本書紀の「女性リーダー」像
高森明勅
高森明勅 日本書紀に登場する代表的な女性リーダーの1人、 神功(じんぐう)皇后。 第14代・仲哀天皇の皇后だった。 しかし、九州のクマソ征討の最中、天皇は急に崩御(ほうぎょ)された。 日本書紀には、自らクマソを討とうとされ、敵の矢に当たって 亡くなられた、との一説も載せている。 もしこれが事実なら空前絶後の出来事。 その後、神功皇后は神託を重んじて、クマソを背後から ...
光輝く女神
光輝く女神
高森明勅
高森明勅 今年は日本書紀が編纂されて千三百年。 その日本書紀の1・2巻が「神代」の巻。 その神代・上(書紀1巻)第5段の正文に、皇室の祖先神で太陽の女神、 天照大神(あまてらすおおみかみ)が出現した場面が描かれている。 イザナキ・イザナミ2神が「我々は既に日本の国土と山川草木を生んだ。 次は地上の世界を治める神を生もう」と言って、最初に生んだのが 「日の神」だった(但...
「男尊女卑」が皇統を危うくする
「男尊女卑」が皇統を危うくする
高森明勅
高森明勅 天皇陛下にご聡明でご健康なお子様がいらっしゃる。 にも拘らず、その方が女性なら、ただ“女性だから”という だけの理由で、絶対にご即位が認められないというルール。 それに違和感を感じるか、感じないか。国民の敬愛を集める天皇陛下に立派なお子様がいらっしゃる。 しかし、親である天皇が女性なら、ただ“女性だから”という だけの理由で、そのお子様は絶対にご即位が認めら...
前例無き前例踏襲?
前例無き前例踏襲?
高森明勅
高森明勅 先に指摘したように、皇太子と「皇太子でない皇嗣」は お立場が“明確に”異なる。だから、次の天皇になられることが確定している“皇太子”という地位におつきになった事実を改めて宣明される、「立“太子”の礼」には大切な意味がある。しかし、巡り合わせで“その時”に皇位継承順位が第1位であるにとどまる、皇太子でない皇嗣というお立場になられて、「立“皇嗣”の礼」なる新式の...
「まだ還暦」
「まだ還暦」
高森明勅
高森明勅 2月23日、令和になって最初の「天皇誕生日」。 天皇陛下には、この日、60歳になられた。 陛下のお誕生日を心からお祝い申し上げる。今年の一般参賀は新型肺炎感染の恐れから、やむなく中止になった。 残念ではあるが、極めて妥当な宮内庁当局の対応だった。陛下は、初めてお誕生日に際しての記者会見に臨まれ、 ご自身のお考えを率直にご披瀝(ひれき)下さった。 「この(即位...
秋篠宮殿下ご即位辞退の可能性
秋篠宮殿下ご即位辞退の可能性
高森明勅
高森明勅 平成31年4月21日付の朝日新聞は、秋篠宮殿下がご即位を辞退される 可能性について言及されたことを報じた。 一見、突飛な報道のように受け取られたかも知れない。 しかし、現在の皇室典範の規定のままでも、法的には不可能ではない (第3条。園部逸夫氏『皇室法概論』57ページ)。 だから、極めて重大な報道だ。 しかし、宮内庁は結局、この報道を否定しなかった。 この件...
皇太子と「皇太子でない皇嗣」
皇太子と「皇太子でない皇嗣」
高森明勅
高森明勅 皇太子と「皇太子でない皇嗣」の違いを図式化すると以下の通り。 皇嗣(皇位継承順位が第1位)+皇子(天皇のお子様) =皇太子→次の天皇であることが確定 皇太子-皇子=皇太子でない皇嗣 →次の天皇であることが確定せず これから、皇位の安定継承を目指す議論が政治の場で本格化するのに際し、 この程度の知識は、政治家・官僚・メディア関係者をはじめ、広く国民に 共有して...
皇太子と皇嗣
皇太子と皇嗣
高森明勅
高森明勅 2月10日の衆院予算委員会で山尾志桜里議員が菅内閣官房長官に 皇太子と皇嗣の“違い”を尋ねた時、菅氏は一瞬、ポカンとして 席を立てなかった。皇太子と皇嗣の違いというごく初歩的な知識が、政府内で共有されていない事実を露呈した場面だった。菅氏は官僚のメモを頼りに「天皇の子であるかどうかの違い」といった答え方をしたが、勿論不十分だ。その時点で、皇位継承順位が“第1...
否定された読売記事
否定された読売記事
高森明勅
高森明勅 2月19日、衆院予算委員会で山尾志桜里議員が10日に続き、 質問に立たれた。 大切な論点の1つは、読売新聞(16日付)の「女性・女系天皇 議論せず」という記事の信憑性。 答弁に立ったのは菅内閣官房長官。「政府は、皇位継承のあり方をめぐる議論で女性・女系天皇を対象としない方針を固めた」のか。「政府は皇位継承順位を変えないことを前提に、皇族減少に伴う公務の負担軽...
令和初の天皇誕生日、一般参賀が中止
令和初の天皇誕生日、一般参賀が中止
高森明勅
高森明勅 2月17日、宮内庁から以下の発表があった。 「2月23日(日)に予定していた天皇誕生日一般参賀については、 諸般の事情にかんがみ、中止することといたしました。 午前のお出まし、午後の記帳いずれも中止といたします」と。 令和で最初の天皇誕生日。 皇居で、天皇陛下に直接お祝い申し上げることを楽しみにしていた人は、 少なくないだろう。 かく言う私もその1人。 しか...
何故「女性天皇」から目をそらすのか?
何故「女性天皇」から目をそらすのか?
高森明勅
高森明勅 読売新聞(2月16日付)一面トップ「女性・女系天皇 議論せず」 との報道は、明らかに政府の思惑に沿ったリーク記事。 それにしても不可解だ。ロジカルに考えたら、側室不在・非嫡出の継承否認という条件下で、継承資格を「男系男子」に限定すれば早晩行き詰まるのは、“猿でも”分かる。何しろ、過去の実例に照らせば天皇の正妻たる方は、“96分の34”(3分の1以上)という高...
政府は皇室の存続に無関心?
政府は皇室の存続に無関心?
高森明勅
高森明勅 皇室の存続が危うい。 その根本的な理由は、改めて言うまでもなく、側室不在で非嫡出の 皇位継承を否認しながら、同時に継承資格を「男系男子」に限定する という、前代未聞の“いびつ”な制度を維持していること。だから、解決策はシンプルだ。側室を復活して非嫡出の継承資格を再び認めるか、そうでなければ、元々非嫡出の継承可能性を前提に、明治になって新しく採用された「男系男...
もし菅答弁が虚偽なら…
もし菅答弁が虚偽なら…
高森明勅
高森明勅 2月10日の菅内閣官房長官の画期的な答弁。 もしそれが虚偽だったら。 その可能性についても、念の為に考慮する。安倍政権ではこれまでも、しばしば虚偽・隠蔽などが見られたので(勿論、他ならぬ皇室に関する事柄で、国会で公然と虚偽を述べるなど、決して許されないが)。その場合、いくつかのケースを想定できる。その1は、水面下で旧宮家系国民男性らの意向確認(及び現状把握)...
菅答弁のインパクト
菅答弁のインパクト
高森明勅
高森明勅 2月10日の国会で、菅内閣官房長官は、旧宮家系国民男性らの 皇籍取得の意向は“今後も”確認しない、と明確に答弁した。 これが事実なら、それらの男性の新たな皇籍取得という、 これまで一部で根強く唱えられていた方策は、政府の選択肢からは 事実上、「外されている」と考えるのが常識的だ。勿論、当事者の意向も確認せず、出たとこ勝負で制度改正をして、その後“三顧の礼”と...
やっぱり政府は「旧宮家」に無関心?
やっぱり政府は「旧宮家」に無関心?
高森明勅
高森明勅 2月10日の衆院予算委員会での山尾志桜里議員の質問は、水際立っていた。 今の国会で、衆参、与野党を問わず、同議員のようなシャープな 質問が出来る政治家が、どれだけいるだろうか。 大切な論点を取り上げ、堅実な根拠に基づき、明晰な論理によって、 感情的になることなく、切っ先鋭く迫る。 議会人の颯爽たる模範だろう。 今回の質疑での取り分け大きな成果は、菅内閣官房長...
2月11日「三殿御拝」ご継承
2月11日「三殿御拝」ご継承
高森明勅
高森明勅 平成から令和への御代替わりに際し、私が注目していた一つに、 2月11日の「三殿御拝」があった。被占領下にあった昭和23年、占領当局の意向を汲んだ祝日法によって、 2月11日は一旦、平日とされてしまった(それまでは「紀元節」という祝日)。 これに伴い、皇室祭祀の中の「紀元節祭」が停止されることになった。 しかし昭和天皇は毅然として、同日に、ご自身強いの思(おぼ...