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緊急事態条項を論じる前提
高森明勅
新型肺炎の感染拡大を受けて、与党幹部に緊急事態条項を 新設する為の憲法改正を唱える声が、強まっているとか。 私は憲法に緊急事態条項が無いことは、立憲主義の観点から 重大な欠陥だと考えている。だから原則としては、同条項の新設に大賛成。どころか、遅すぎる位だと考えている。だが、今般の特措法から「国会の承認」を除外したような考え方が与党に共有され、(山尾志桜里議員...
女性天皇「中継ぎ」論の背景
高森明勅
以前は、過去の女性天皇は所詮「中継ぎ」に過ぎなかった、 という見方があった。 しかし、一概にそのように断定する考え方は、学問的には 既に否定されている。 近刊の中から一例を紹介する。「明治政府は皇室典範を制定して女性皇族の即位を否定した。この際、過去に存在した女帝は中継ぎにすぎないと規定することで、女性天皇排除を正当化したのである。明治民法が女子よりも男子を...
旧宮家の皇籍取得が困難な理由
高森明勅
皇位継承の男系限定に拘る人々が唱えていた旧宮家系国民男性の 皇籍取得という方策。 私はこれまで、その困難さを繰り返し指摘して来た。 政府もようやく、既にそれを現実的な選択肢から除外している事実を、 隠さなくなって来たようだ。おさらいとして、それが困難な理由を改めて掲げておく。(1)限られた対象者の中で、誰が自発的に皇籍取得の意思を 持っているのか? (2)も...
「旧宮家」皇取得籍を巡る懸念
高森明勅
皇室法の第一人者と言うべき園部逸夫氏。 旧宮家系国民男性の皇籍取得案を巡り、以下のような 指摘をされていた。「戦後の皇籍離脱…から70年以上を経過し、旧皇族の男系男子子孫 の方は昭和22年10月まで皇族であった方を除き、皇族としての 経験をお持ちではない。 そうした方が皇族になるということは、当事者にとり大きな ご決断であると拝察される。 また未成年である方...
これでいいのか岡山県
高森明勅
3月8日に岡山で開催されたゴー宣道場。 この機会に、前後のスケジュールを調整して、 1週間ほど倉敷に滞在するつもりだった。 普段、高齢の母への孝養を尽くせていないので、 しっかり何日か見舞いを重ねたかったからだ。 ところが、新型肺炎の感染の恐れから、 ガラス越しでなければ面会できないという。 それではかえって辛い気持ちにさせかねない。 だから未練を残しながら...
「聖域」としての皇室
高森明勅
天皇陛下とそのご一族によって構成される皇室。 その尊厳と聖域性をいかに守るか。 明治及び現在の皇室典範が、一旦、皇族の身分を離れた場合、 二度と皇籍への復帰を認めないのは、そのことに配慮した為だ。 一般社会における身分制が廃止され、一方で世俗化が加速する 現代では、皇室の聖域性は危機に晒されやすい。 従って、それを自覚的に“保守”する必要性が一層、高まってい...
岡山ゴー宣道場、成功!
高森明勅
わが郷里、岡山で初めて開催された3月8日のゴー宣道場。 間違いなく成功だった。同地での開催には、元々ハンディキャップがあった。 何しろ人口もさほど多くない地方都市での初めての開催。 参加者を確保出来るのか、運営を手伝うメンバーを揃えられるのか等々。 それに加えて、新型肺炎の感染拡大で各種イベントが次々と 開催自粛を迫られている最中での開催になった。 しかし、...
古代日本の男系・女系
高森明勅
古代日本とシナ文明の違いの1つは双系社会か 男系社会かの違い。 古代の日本が双系社会だった事実は、今や学界の 広く認めるところだろう。 近頃刊行された著書でも以下のように触れられている。 「古代においては必ずしも男系優位ではなかった、 と現在の歴史学界では言われている。 古代は『双系制社会』であり、父方・母方の双方の親類と 密接な関わりを持って、政治的な地位...
お前に出来ることをせよ
高森明勅
『ディダケー(教え)』という1世紀のキリスト教関係の文書。 その中に次のような文言があった。「主の軛(くびき)を負うことができるなら完璧(かんぺき)であろうが、それができないなら、お前にできることをせよ」。「主の軛を負う」というのは、イエスの教えに百パーセント 忠実に生きることだろうか。 そんなことは恐らく誰にも出来はしないだろう。 しかし、だからと言って、...
“諦めない”為に何が必要か?
高森明勅
深刻な世界規模の飢餓問題という、 殆ど絶望的に困難な課題に取り組み続ける活動家が、 「どうすれば諦めずにやっていけるのですか?」と尋ねられた。 それへの回答は次の通り。「秘訣は2つあります。まずは見通し(ビジョン)です。あとは小さな勝利を祝える能力です」。確固たるビジョンを見失わないこと。 それに加えて、僅かな前進や成果でも、それを「勝利」として 自ら「祝え...
「男尊女卑」有識者会議
高森明勅
安倍内閣に設置された「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」 で専門家(?)からヒアリングを行った時に、驚き呆れる場面があった。「あるヒアリングメンバーは有識者会議の会合に呼ばれた際など、 部屋に入るなり、『女性がおるのか』と発言したのです。 つまり皇室の議論を行う会議のメンバーになぜ、女性がいるのか、 という意味ですよね。 女性の有識者が質問をすると、...
「皇位の安定継承」論議は40年後?
高森明勅
小泉内閣当時、「皇室典範に関する有識者会議」の座長代理 (事実上の取り纏め役)だった元最高裁判事の園部逸夫氏と 安倍内閣の「天皇の公務等の負担軽減に関する有識者会議」の 同じく座長代理だった東大先端科学技術センター客員教授の 御厨貴氏が、対談。 御厨 2月10日の衆院予算委員会で、菅義偉官房長官が、 安定的な皇位の継承について、「今後の検討に備えて、 有識者...
「立皇嗣の礼」では何も確定しない
高森明勅
4月に予定されている「立皇嗣の礼」。 誤解があってはいけないので書いておく。 秋篠宮殿下は、この儀式が行われて“初めて”皇嗣になられるのではない。 これは「立太子の礼」も同様。 既に皇太子なり皇嗣なりになっておられて、その事実を“儀礼として ”改めて広く明らかにする意味を持つ。 それ以上でも以下でもない。 だから、二重に勘違いしてはならない。 秋篠宮殿下は令...