高森明勅

「1代限り」を否定

高森明勅

2017年 6月 1日

6月1日、衆議院議院運営委員会で
民進党の馬渕澄夫議員が質問に立った。

これは「ご譲位」を巡り、
同党でも馬淵議員が実務に最も精通しておられるからだ。

政府側の菅官房長官とのやり取りの中で
「1代限り」
を明確に否定。

「今回の基本的な考え方が将来の先例たり得る」
との回答を引き出した。

これは、私が提案した
「3要件」の事実上の規範化を確認する答弁だ。

「女性宮家」など皇位の安定的な継承に向けて、
特例法の“施行”後(再来年!
)ではなく、
今から速やかに検討を開始すべきことも促された。

官房長官も「先延ばしできない課題」という発言を繰り返した。

格調高い堂々たる議論だ。

典範(付則)の改正と特例法成立に当たり、
確認すべきポイントを見事に押さえていた。

来週には皇室の新しい歴史を切り開く
法整備が成し遂げられる。

次は、眞子内親王殿下のご結婚までに、
「女性宮家」
を可能にする皇室典範の改正を、
いかに実現させるかだ。

今回の勝利をより大きな勝利に繋げよう。