大須賀淳

上皇陛下92歳のお誕生日

大須賀淳

2025年 12月 23日

本日は上皇陛下92歳のお誕生日。神話上を除いた歴代天皇の中で一番のご長寿、国民としてとても喜ばしい感情が、素朴に湧いて来ます!

 

一方で、年が明けて2026年は上皇陛下がビデオメッセージでお気持ちを表明されて10年目となります。映像中で直に述べられていた生前退位に関しては(「保守」派政治家等の妨害も乗り越え)実現されましたが、そのさらに根本となる「これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう、そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくこと」2016年(平成28年)8月8日のビデオメッセージより)という思いに関しては、国民の側が裏切り続けている現状に、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

上皇陛下のビデオメッセージは、ご自身が生涯をかけて臨まれた国民との相思相愛を何より重んじるお気持ちが、最終的な決定権を持つ〝政治〟にだけは蔑ろにされる、という状況でとられた、本当にギリギリの決断と賭けだったのだと思います。

 

大多数の庶民の感覚と、様々なお言葉やお振る舞いから素直に感じられる皇室の思いから「政治だけが遊離している」状況は、生前退位の実現以外の部分では、ますます大きくなってしまいました。

 

上皇陛下の100歳のお誕生日は、愛子さまが既に立太子され、将来にわたる国民と皇室との相思相愛への希望を感じられる中で、心底晴れがましく迎えたい。

 

私は最初期からのコ゚ー宣読者(おぼっちゃまくん初回からのよしりん先生読者)ですが、今こうしてこのブログを書かせて頂いたり、DOJOにまつわる色々な行動の直接の根底になっているのは「天皇論 平成29年」であると思っています。

昭和に生まれ、平成に育てられた自分が、壮年となった令和に、次の時代のために何ができるか。ふとした瞬間に、そんな思案が頭を巡る一日でした。