高森明勅

「首相動静」は信用できない

高森明勅

2018年 5月 22日

愛媛県の中村時広知事。

以前、松山市長時代にお会いした記憶がある。

まっとうな「保守」という印象だった。

この度、愛媛県が国会に提出した文書に、
平成27年2月25日に加計学園の理事長が
安倍首相と獣医学部新
設を巡って、面談していた事が
明記されていた。

安倍首相がこれまで国会で説明していた事実と全く異なる。

どちらかが嘘をついている、と考えるしかない
(論理的には、
どちらも嘘をついているという可能性もあるが、
ここでは除外してよかろう)。

だが愛媛県側には、わざわざ嘘をつかなければならない理由がない。

一方、安倍氏の側にはその理由が山ほどある。

なお当日の「首相動静」には加計理事長との面談が
記録されていないというが、
後ろ暗い案件なら記録に残すはずがない。

私自身、かつて森首相がこっそり官邸を抜け出して、
N先生と面談された事実を承知している。

勿論、「首相動静」には記録されていない。

こちらは特に後ろ暗い話ではないものの、
外部に漏れて欲しくない事情があった。

そんなのは普通に行われている事ではないか。

問題は密談の中身だ。