高森明勅

施政方針演説の欠落   

高森明勅

皇室・皇統問題
2020年 1月 27日
1月20日、安倍首相の施政方針演説が行われた。
野党は「桜を見る会」やカジノ疑惑に触れなかったと批判している。
だが、それよりももっと重大なテーマが抜け落ちている。
言うまでもなく、「皇位の安定継承」だ。
今年の最大の政治課題はこれ以外にあり得ない。
なのにそれに一言半句、言及しなかった。
この不見識こそ、最も批判に値する。
それを取り上げたのは産経新聞(1月21日付)の社説だけだろうか。
「国の基本に関わる皇位の安定継承策への言及はなく…極めて残念だ」と。
これは率直に評価できる。
勿論、産経が相変わらず、側室不在・非嫡出の継承否認という前例の無い
条件下でも、男系限定を維持しながら、幅広い国民の支持を得つつ、
皇室の“聖域性”にも傷を付けない「具体的な安定策」を見つけられると、
高を括っているらしいのは首をかしげるが。
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