九州大学大学院教授の施光恒が、経済評論家の三橋貴明の動画に出て「なぜ女系はダメ?明治憲法を設計した井上毅が130年前に出した結論」というタイトルで話をしていたのですが、破綻の仕方が凄まじすぎて、ひっくり返って爆笑してしまいました。
施はまず、明治の皇室に関する議論について、福沢諭吉の『帝室論』や吉野作造、出光佐三の皇室観を引いて説明します。
三者に共通するものは、日本の天皇と民の関係は、西洋の王と民のそれとは全く違い、ふわっとした、情緒的、感情的なものに支えられているという認識だそうです。
西洋だったら王と民の関係性までも理論化し、明文化しようとするが、日本においては極めて精神的なところに拠って天皇と民の関係性が成立しているといいます。
これを福沢は「君臣情宜」といい、出光は「互譲互助」といった。
吉野作蔵は、「過去において皇室と人民とが、最も密接に人情に依って結び付けられて居ったということを以て、この国体観念の基礎を説明しなければならぬ」といった。
そして施と三橋は、これこそ日本が西洋とは全く違う、誇らしいことなのだと繰り返しました。
なるほど~、これは勉強になる!
さすがは施先生!
だから日本には「原理主義」はないのですね!
今なら、国民の9割が「ふわっと」愛子さまを情緒的に、感情的に支持しているのだから、愛子さまこそが次の天皇に相応しいという結論になるのですね!
突然「旧宮家系の男系男子」が皇族の養子になったって、そんなものに国民が人情を寄せるわけがないのだから、論外というわけですね!!
…ところが、番組が30分あたりを過ぎたところで、施と三橋は突然何かのスイッチが入ったかのように、「皇室は男系男子だから続いてきたのであり、これからも男系男子でなければならない!」と力説し始めるのです!!
それじゃあ、今までの30分は一体何なの?
なんで突然、つい今まで言ってたことと完全に矛盾する「男系男子原理主義」を言い出すの???
しかも、男系男子でなければいけないという理由が、「女系を認めたら王朝交代になる」って、ほとんどそればっか!
いやいや、日本では皇室に入ったら「姓」がなくなるんだから、易姓革命も王朝交代もありませんって!
この二人、やたらと井上毅の議論を強調するのだけれど、井上の「男を尊び、女を卑しむの慣習、人民の脳髄を支配する我国に至ては、女帝を立てて、皇婿を置くの不可なるは、多弁を費すを要せざるべし」という肝心のフレーズは決して引用しないのだから、極めて悪質です!!
しっかし、これで自分の言ってることが破綻してるってことに一切気づかないんだから、恐ろしい。
まあ、バカがいくらお勉強して知識を詰め込んで大学教授になっても、全くムダということだけはよ~くわかりましたわ。