高森明勅

憲法は隅の隅?

高森明勅

2018年 4月 26日

倉持麟太郎弁護士から
最近刊行された憲法関係の本を教えて貰った

どれも興味深そう。

そこで後日、新宿に立ち寄った際、
紀伊国屋書店で探してみた。

人文関係書は3階で扱っている。

今まで余り意識しなかったけど、
法律関係書はこのフロアの隅にまとめられている。

憲法関係のコーナーを探すと、
更にその一番隅にあった。

窓際というか、壁際というか。

「憲法」は隅の隅。

それだけ、専門家の独占物に近い存在になっているのだろう。

新聞・テレビなどのメディアで、
憲法はしばしば取り上げられる。

露出は決して少なくない。

しかし、踏み込んで関心を寄せる人は殆どいない、という事か。

又、(しかるべき水準は保ちつつ)非専門家にも
幅広く関心を喚起し、
読みやすく編集されている本も、
極めて稀ではないか。

今回、刊行される
『ゴー宣〈憲法〉道場』白帯編(毎日新聞出版)
が、
一般の読者にとって、そのような本になっていれば嬉しい
書店には4月28日頃に並ぶそうだ)。

ちなみに、私は目的の本を手に入れた。

辻村みよ子・長谷部恭男・石川健治・愛敬浩二編
『「国家と法」の主要問題』(日本評論社)

宍戸常寿・林知更編
『総点検 日本国憲法の70年』
(岩波書店)

長谷部恭男編
『論究憲法』(有斐閣)

の3冊だ。