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トヨタとSoftBankの提携
トヨタとSoftBankの提携
高森明勅
高森明勅 国内企業として時価総額1位のトヨタが 同2位のSoftBankとの提携に乗り出した。   その背景には、 「勝ち上がりではなく生き残り」を賭けるーという、 トヨタ側の危機感がある。   既にGoogleと日産の提携が先行している。   その他の条件を見ても、 今回の提携の行く末は決して楽観できない。   日本経済における トヨタの存在感の大きさを考えると、 ...
私たちが知らなかった天皇と皇室
私たちが知らなかった天皇と皇室
高森明勅
高森明勅 10月3日、私の新著 『私たちが知らなかった 天皇と皇室』 (SBビジュアル新書)の「見本」本が届いた。 5日(地方は6日)には書店に並ぶはずだ。 横組みで全ページがカラー。 私にとっては初めての体裁だ。 書名は、私の原稿を読んだ担当の編集者の実感を、 そのまま表現したそうだ。 「天皇と皇室について、 大切なことは何も知らなかった!」と。 私がこれまで、様々...
多様性のジレンマ
多様性のジレンマ
高森明勅
高森明勅 言論の自由は、自由そのものを否定する言論すら許容すべきか否か、 という古典的な難問がある。 それと同じように、意見の多様性を尊重する為には、 多様な生き方を否定する意見をどこまで許容すべきか、 というジレンマが存在する。 10月のゴー宣道場は、 作家の泉美木蘭師範による基調講演をもとに、 LGBTを巡る討議。 上っ面な綺麗事を排し、 堀り下げた考察を進めたい...
沖縄県知事選挙
沖縄県知事選挙
高森明勅
高森明勅 沖縄県知事選挙は勿論、地方選挙の1つ。   しかし、自民党も公明党国政選挙に劣らぬ力の入れようだった。   殆ど総力戦を戦ったと言っても、 決して言い過ぎではあるまい。   それだけ沖縄が抱える米軍普天間基地の 辺野古への移転問題が重大だという事。   にも拘らず、“接戦”“激戦”と言われながら、 政権与党側の予想外の惨敗。   玉城デニー氏は佐喜間淳氏に8...
石原信雄氏の講演など
石原信雄氏の講演など
高森明勅
高森明勅 9月29日、神社本庁で政教関係を正す会 (大原康男会長)の役員会・総会・研究会。   研究会では研究発表が2つ。   長年、靖国神社の訴訟を担当して来られた 弁護士の竹野下喜彦氏の「靖国神社参拝訴訟の顛末 ―靖国神社が被告となった訴訟を中心として」 と國學院大學教授の藤田大誠氏の 「大嘗祭をめぐる政教問題の回顧と展望」。   藤田教授の発表の締め括りは以下の...
憲法と「平等」
憲法と「平等」
高森明勅
高森明勅 「平等」(一般的には、差別することなく、 同じように扱うこと)とは何か。   この疑問に丁寧に答えようとする場合、 差し当たり憲法が「平等」をどのように 位置付けているかが、一つの参考になろう。   そこで、いくつか参照すべき憲法学者の発言を紹介する。   「法の下の『平等』とは、各人の性別、能力、年齢、財産、 職業、または人と人との特別な関係などの種々の ...
岡野友彦教授から
岡野友彦教授から
高森明勅
高森明勅 日本史学者で皇學館大学教授の岡野友彦氏。   先日、わざわざご高著『源氏長者(げんじちょうじゃ) ―武家政権の系譜』(吉川弘文館)をご恵送戴いた。   だが、同氏と面識はあるものの、 互いに著書を贈り合うほど親しくない。   どうした事かと首を傾げた。   「あとがき」を読んで理由が分かった。 同著は同氏の旧著『源氏と日本国王』(講談社現代新書) を大幅に書...
LGBTと憲法改正
LGBTと憲法改正
高森明勅
高森明勅 憲法24条1項に以下のようにある。   「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、 夫婦が同等の権利を有することを基本として、 相互の協力により、維持されなければならない」   ここに、「婚姻は、“両性”の合意」とあり、 更に「“夫婦”が同等の権利」とある(更に同条2項にも「“両性”の本質的平等」とある) 以上、憲法は同性同士の「婚姻」は認めていない、と理解す...
藤田大誠氏の「昭和殉難者合祀論」から
藤田大誠氏の「昭和殉難者合祀論」から
高森明勅
高森明勅 先に國學院大學教授、藤田大誠氏の 「戦後の靖国神社と昭和殉難者合祀」を紹介した。   その連載3回目(『靖国』9月号掲載)から一部を以下に掲げる。   この種の文章を読み慣れていない人には 少し読みにくいかも知れないが。   「昭和27年4月28日における サンフランシスコ講和条約の発効以降、 『戦犯』赦免・釈放に関する一大国民運動や数度に亘(わた)る 国会...
『靖国』の連載
『靖国』の連載
高森明勅
高森明勅 靖国神社の社報『靖国』。   その7月号から9月号にかけて、 國學院大學教授、 藤田大誠氏の「戦後の靖国神社と昭和殉難者(じゅんなんしゃ)合祀(ごうし)」 と題する連載。   靖国神社へのいわゆる「A級戦犯」の 合祀などを巡る基本的な論点を取り上げた論考だ (勿論、靖国神社が言う「昭和殉難者」は「A級戦犯」 だけを指すものではないが)。   精緻・堅実な研究...
校閲の新潮
校閲の新潮
高森明勅
高森明勅 恐らく物書きなら誰でも知っているだろう。   国内の出版社の中で最も厳格な校閲をすると 評価されて来た出版社はどこか。   他でもない新潮社だ。   以前は、筑摩書房の校閲も定評があった。   でも一度、倒産して再建する時に、 校閲部を廃止して外部に任せるようになったとか。   今は又、同社の校閲部が復活したのかどうか。   それは知らない。   だが、今の...
天皇陛下の過酷なスケジュール
天皇陛下の過酷なスケジュール
高森明勅
高森明勅 天皇陛下には、先にも書いたように、 西日本豪雨の被災者をお見舞い下さるべく、 先週14日の岡山県に続き、21日にも 愛媛・広島両県に日帰りで、お出ましになった。   2週連続だ。   しかも、それぞれ閣議がある日に重なった為、 お帰りになった後に、お疲れを押して、 内閣から届いた上奏書類の決済をされた。   これは、当日の内になさるのが原則だからだ。   と...
女性宮家と「男女平等」
女性宮家と「男女平等」
高森明勅
高森明勅 近頃、複数の方面から、私の元にこんな声が届く。   「最近、男女平等を求める声が高まっています。 女性宮家を創設するのに有利な情勢が生まれつつ あるのではないですか。良かったですね」と。   これは、私に対する善意・好意・共感を 前提とした声だろう。   そのお気持ちは確かに有難い。   但し、誤解があってはいけないので、念の為に記す。   私は、原理主義的...
「痛いとはどういうことか
「痛いとはどういうことか
高森明勅
高森明勅 『SAPIO』9・10月号に 「天皇の畏るべき言葉」という特集。   それに、昭和天皇の最晩年にお側に使えた 元侍医の伊東貞三氏の証言が載っている。   「過去に一度、陛下(昭和天皇)に 『お痛みですか』とうかがったことがあります。 陛下は『痛いとはどういうことか』とお応えになりました。 痛いと訴えることは天皇としてふさわしくない 振る舞いとお考えになったの...
紀宮殿下の“深い”ご公務論
紀宮殿下の“深い”ご公務論
高森明勅
高森明勅 9月21日、天皇・皇后両陛下には、 西日本豪雨の被災者へのお見舞いとして、 先週の岡山県へのお出ましに続き、愛媛・広島両県をご訪問になった。   ご高齢の両陛下が日帰りで四国・中国地方の 2つの県を回られるハードスケジュール。   しかも、岡山県の時と同様、 天候不良によるご延期の為、 ご執務がある金曜日と重なってしまった。   陛下は午後7時頃に帰京された...
自民党総裁選を巡る新聞各紙の記事から
自民党総裁選を巡る新聞各紙の記事から
高森明勅
高森明勅 自民党の総裁選の結果が出た。   新聞各紙(9月21日付)の紙面から。   「議員票と党員票の得票率にカイ離が あったことも懸念材料だ。 改選を迎える若手参院議員の1人は不安をこう吐露する。   『石破氏の地方人気というより、 首相の不人気が証明されただけではなかったか。 1強の足元は思った以上にもろい」(読売)   「『最後の3年』の成否は、安倍氏の言葉通...
石破氏の善戦
石破氏の善戦
高森明勅
高森明勅 自民党総裁選。   安倍首相サイドは議員票・党員票共に 7割以上の獲得を狙っていた。   だから事前に、安倍氏支持の中堅議員はこんな事を語っていた (『週刊エコノミスト』9月18日号)。   「もし党員票が『安倍氏6割、石破氏4割』という結果になれば、 国会議員とあわせて安倍氏が圧勝したとしても、『安倍氏の圧勝』 という空気にはならない。『石破氏の善戦』とみ...
個人サイトがリニューアル!
個人サイトがリニューアル!
高森明勅
高森明勅 私の個人サイトは、長男が全て管理・運営してくれている。 私はかなり純度の高い“アナログ人間”。 なので、毎日更新しているブログも全部、 息子が、自分の仕事や様々なスケジュールの合間に、 アップしているのだ。 そのサイトが9月18日に全面的にリニューアルされた。 勿論、息子がデザインしたもの。 斬新ですっかり気に入った。 サイト内のブログには、漏れなく彼が選ん...
医療がそのすべての効力を失った後も…
医療がそのすべての効力を失った後も…
高森明勅
高森明勅 先に皇后陛下の「読書論」の一端を紹介した。   また別に、私の胸に深く刻まれているのが、 皇后陛下の「看護論」。   平成8年11月16日の日本看護協会創立50周年記念式でのお言葉だ。   日本看護協会というのは、昭和21年に保健婦、助産婦、看護婦の 3団体が1つになって発足した組織。   しかし、このお言葉は、直接、看護職に携わる人々だけでなく、 幅広い国...
東京・台場に集合!?
東京・台場に集合!?
高森明勅
高森明勅 東京・台場にて大掛かりなイベント。   私の次男が運営の末端で働いた。   ところが偶然、長男の彼女も当日、 主催サイドの社員として働いていた。   そこへ偶然、私の甥(末弟の次男)が、 倉敷から上京して観客として参加していた。   イベントも規模が大きくなると、 こういう事が普通に起こるのか。   それとも、やはり珍しい出来事なのか。