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天皇陛下の御覚悟
小林よしのり
小林よしのり 「AERA」に天皇・皇后両陛下の皇室改革についての記事が載っている。天皇陛下は月に一度の皇太子殿下・秋篠宮殿下との「三者会談」で、皇位継承問題についても話し合っておられるようだ。側近があるときこう進言した。「次の世代のことは次の世代が解決されてはいかがでしょう」そのとき陛下はこう答えたという。「そうはいかない」すごい一言だ。陛下がその覚悟なら、わしもあきらめ...
佐伯ら保守も堕落したもんだ
小林よしのり
小林よしのり 産経新聞で佐伯啓思氏が「原発問題 争点にならず」という文章を書いている。この人も産経知識人の一角に収まってしまって、安倍政権の広報官に成り下がってしまい、まことに寂しい限りだ。親分の西部邁が原発大好きだから、しょうがないのだろう。 東京都は電力の最大消費地であり、東京電力の大株主でもある。東北の民は東京都民の犠牲になっているとも考えられるので、原発問題には責...
「永遠の0」と「小さなおうち」
小林よしのり
小林よしのり 高森・切通氏の動画『誰も見たくない時事楽論』「映画『永遠の0』は傑作か愚作か?」がやけに面白かった。 今の若者が祖父の生きた時代を知るというコンセプトは、「男たちの大和」で使用済みの手法だ。 「命の尊さ」をテーマにした時点で、戦後ヒューマニズムだ。 反戦の装いをこらしてサヨク方面に媚びを売り、特攻のヒロイズムを利用して右方面も騙すという手法が、商売上手ねと言...
小野田寛郎氏の公的な感覚
小林よしのり
小林よしのり 先日、小野田寛郎氏が亡くなったが(享年91)、 この話を知っているだろうか?   04年、小泉首相(当時)は靖国参拝後、 日中首脳会談で、 「心ならずも戦場に赴いた人々に哀悼を」と 参拝理由を説明した。   小野田氏はこれに反発して、 「僕らは死を覚悟してたんで『心ならずも』と 言われると、ちょっと侮辱されているなあと思う」 と言った。 ...
『大東亜論』取材、不思議に成果あった。
小林よしのり
小林よしのり 『大東亜論』の取材から戻った。頭山満・来島恒喜・高場乱を筆頭とする玄洋社の墓はデカかった。幕末から明治の歴史を探る取材も大きな成果があった。 偶然出会った郷土史の研究家はわしと同年齢で、大学の同期卒、しかもわしが学生運動まがいの行動をしてたときに、学生会館の上から見張ってる体育会系の一人だったらしい。上から見てたら、わしが逮捕されて行ったと言ってたが、それは...
負ける戦いを選ぶ日本人とは?
小林よしのり
小林よしのり 神風連の乱の資料館を見て思ったのは、「負ける戦いを選ぶ日本人」と「勝てる戦いを選ぶ日本人」の二種類がいるということだ。 不思議なのは「勝てる戦いを選ぶ日本人」が、なぜ靖国神社に思い入れを持つのかということだ。 原発に固執するマッチョな合理主義の感覚の中にも、明治以降、日本人が辿ってきた敗北の歴史の中で、失われてしまった精神を糊塗するための歪な錯誤が産み出され...
福岡取材中でくたくた
小林よしのり
小林よしのり 『大東亜論』の取材で、昨日は福岡市内、今日は熊本まで足を延ばした。九州の幕末から明治の史跡を辿ると、司馬史観に冒されない意外な歴史が見えてくる。 某所で福岡の郷土史研究家と偶然出会い、新たな情報や史料を入手できた。 実りの多い取材になったが、とにかく歩きすぎて疲れて足が痛い。夕食にビールを飲んで、たらふく食べると、もう夜は眠気でぐったりだ。 だがスタッフはそ...
安倍首相がダボス会議で英霊を否定した!
小林よしのり
小林よしのり 安倍首相は22日、ダボス会議の各国メディア幹部らとの会合で、靖国参拝の理由について、「いわゆるA級戦犯を称揚するためではない。そこには(戦争の)ヒーローがいるのではなく、戦争に倒れた人々の魂があるだけ。」と述べた。   中国メディアが「戦争犯罪者を英雄だと思っているのか」との質問に答えたものだが、さらに首相は「ただ魂を慰霊したい。」とも言っている。...
都民の関心が分からん
小林よしのり
小林よしのり 都知事選の候補が決まったが、東京オリンピックが都民の関心というのが、全然わからん。 決まったんだからやればいいが、都知事が一番の政治目標にしなければならんのか?6年後のお祭りが今からそんなに重要なのか? 誰が都知事になっても、決まってしまったオリンピックは粛々と準備を進めればいいだけのことで、今から一番浮かれてる候補者を選ぶのか? 都民の関心は全然わからん。...
大東亜論
小林よしのり
小林よしのり 『大東亜論』を連載のペースに合せず、着々と描き進めている。この物語の中で、もう安倍政権批判や、現代の政治評論は出てこないので、自称保守&ネトウヨ方面は安心するがいい。 だが現在の世界情勢に関係ないかといえばそうではない。現代は、特に中韓との外交の行き詰まりは、まさに明治に端を発するのだから、大いに関係があるだろう。そして現代社会の「個」の崩壊状況も、明治から...
景気に関するマスコミの嘘は見ぬかれている
小林よしのり
小林よしのり 一人でタクシーに乗ると運転手が話しかけてくる。   運転手「最近はお客さんから景気はどうなの?としょっちゅう聞かれますよ」 わし「ほう。やっぱりそうですか」   運転手「1日10人くらい、聞いてきますね。ほとんどネクタイ締めて、スーツのサラリーマンが多い」 わし「へえ。サラリーマンが何で?」   運転手「自分たちの給料が上がらな...
安倍首相の自虐史観が世界を駆け巡っている
小林よしのり
小林よしのり 自称保守&ネトウヨというサヨクどもは靖国神社とは何かを知らない。安倍首相が村山談話を発し、その談話でアメリカや欧州の国々を説得しようとしてることに何の怒りも感じないらしい。 安倍首相は「日本は二度と戦争を起こしてはならない」と言っているのだぞ。じゃあ、尖閣諸島を奪われても奪還しないのか? 安倍首相は「過去への痛切な反省に立って」いると言ったのだぞ。じゃあ、東...
まだ靖国神社がわからんか!
小林よしのり
小林よしのり 今朝の産経新聞に大阪大教授・坂元一哉の「靖国参拝の真意 説明必要」という意見が載っていた。近頃の大学教授というのはどうしようもないサヨクだな。こんなサヨク意見を読んで腹が立たんとは何ごとだ? 「靖国参拝は戦没者の慰霊という国家の基本原理にかかわる問題」って何のことだ? 何度も言うが、靖国神社は「慰霊」の施設ではない。「英霊」を「顕彰」する神社だ。英霊は特に英...
AKB48劇場でチーム4を見て興奮!
小林よしのり
小林よしのり 秋葉原のAKB48劇場に久しぶりに行った。チーム4を見るためだ。チーム4は、HKTにも旧チーム4にも義理立てして見に行かなかったのだが、「AKBINGO!」で三銃士(小嶋真子・西野未姫・岡田奈々)を見ているうちにファンになってしまい、どんなパフォーマンスなのか気になって、我慢できなくなってしまった。 しかも「手をつなぎながら公演」なら博多で数回見て、好きな曲...
反中・反韓はリスクのない意見
小林よしのり
小林よしのり 反中・反韓は商売になる。反中・反韓は雑誌の特集に必須アイテムである。ネットでは反中・反韓でなければ、仲間にしてもらえない。ネット民の常識、それが反中・反韓である。 わしが18年前、『ゴー宣』で慰安婦問題で戦い、「新しい歴史教科書をつくる会」で運動して、『戦争論』『台湾論』を描いてた頃は、社会はサヨクの自虐史観が大勢で、わしは世間からは右翼と見られ、偏見とバッ...
脱原発は終わるのか?
小林よしのり
小林よしのり 小泉純一郎は良かれ悪しかれ、完全な個人主義だ。集団に捉われて、個が揺らぐことはない。細川も小泉も高齢だから、もはや私利私欲が目的ではない。「脱原発」を国家観として捉えて、已むに已まれず最後の戦いに踏み切ったと見るべきだ。東京都から国家を変えることは確かにできる。 問題は東京都民がもはや「脱原発」という子孫を含めた国家観に興味をなくし、現状追認主義に陥って、近...
原発の争点化を怖れる安倍政権
小林よしのり
小林よしのり 安倍政権のエネルギー基本計画は1月中に閣議決定されるはずだった。そこでは民主党時代の「30年代原発ゼロ」を撤回し、原発を「基盤となる重要なベース電源」に位置づけるはずだった。ところが政権はこの閣議決定を見送った。都知事選での争点化を怖れたのだ。 実に姑息なやり方である。都知事選で勝てばまた原発推進に戻るのだ。自民党の支持を受けた舛添が「私も脱原発」と言っても...
首相の靖国参拝は公的な祈りしか許されない
小林よしのり
小林よしのり 秘書みなぼんとランチしてたら、 驚くべきことを聞いた。 12日のネット版「ゴー宣道場」に、 ネトウヨがやって来てコメントを 荒らしていたらしいが、 こんなことを言っていたそうだ。   「安倍首相が個人的な心情として 『慰霊』をしても、『不戦の誓い』をしても いいじゃないか」・・・と。   なんという軟弱な大馬鹿野郎だ! 最近の安倍信者は、...
ジェームス・E・アワーという親日派の勘違い
小林よしのり
小林よしのり 産経新聞の「正論」欄で、ジェームス・E・アワーという米国人が、アホな産経読者や自称保守を喜ばせようと「米国は中韓にこそ『失望』すべし」と書いている。実に笑える記事なのだが、多分、産経読者は気付かない。 この米国人が主張するのは、安倍首相の発言にも、行動にも、「A級戦犯や他のあらゆる兵士たちの行為を、いささかでも称えるようなものは表れていない」というのだ。 そ...
靖国神社の意義を知らぬ連中
小林よしのり
小林よしのり 産経新聞で宮家邦彦という者が、「日米の認識ギャップを埋めよ」と書いているが、これがわかってない。 首相の靖国参拝が「第二次世界大戦前の日本の行為を正当化する歴史観の肯定」ではないと、米側、特にアジア関係者に納得させよと言うのだ。つまり戦没者の「慰霊」のための参拝であり、「不戦の誓い」のためだとわからせろと言うのだろう。 これは重大問題であるが、自称保守・親米...