小林よしのり

「永遠の0」と「小さなおうち」

小林よしのり

ゴー宣道場・公論イベント
2014年 1月 27日

高森・切通氏の動画『誰も見たくない時事楽論』
「映画『永遠の0』は傑作か愚作か?」
やけに面白かった。

今の若者が祖父の生きた時代を知るという
コンセプトは、「男たちの大和」で使用済みの手法だ。

「命の尊さ」をテーマにした時点で、
戦後ヒューマニズムだ。

反戦の装いをこらしてサヨク方面に媚びを売り、
特攻のヒロイズムを利用して右方面も騙す
という手法が、商売上手ねと言うしかない。

わしはそんな手法には、
もうとっくに飽きてしまっている。

見ないでも分かる気がするので、
見ないつもりだった。

果たして高森・切通氏の感想で、
意を強くした次第である。

では、山田洋次監督の『小さなおうち』
どうなんだろう?

現代の若者の歴史観を入り口に
、祖母の世代へ繋ぐ手法は同じようだが、
庶民の生活を描くことで、戦前・戦中のリアルを
描き出す手法は面白いかもしれない。

いっそのこと32日(日曜)の「ゴー宣道場」を、
『永遠の0』『小さなおうち』を題材にして
議論してみるというのも楽しいかもしれない。

まだ未定だが、「戦前と戦後の空気感」について
語り合うのはどうだろう?

だがそうなると、あまり見たくない『永遠の0』
見なければならないのか?
もし「ゴー宣道場」でやるなら、映画を見なくても
楽しい議論を心掛けなければならない。