小林よしのり

靖国神社の意義を知らぬ連中

小林よしのり

2014年 1月 16日

産経新聞で宮家邦彦という者が、
「日米の認識ギャップを埋めよ」と書いているが、
これがわかってない。

首相の靖国参拝が「第二次世界大戦前の
日本の行為を正当化する歴史観の肯定」では
ないと、米側、特にアジア関係者に納得させよ
と言うのだ。

つまり戦没者の「慰霊」のための参拝であり、
不戦の誓い」のためだとわからせろと
言うのだろう。

これは重大問題であるが、
自称保守・親米ポチどもにはわかってない。

靖国神社が「慰霊」のための施設ならば、
東京裁判の肯定になり、戦死者たちは
犠牲者・犬死にとなるのだ。

逆に「顕彰」の施設ならば、東京裁判の
否定になり、戦死者たちは英雄になる。

安倍晋三は戦死者を犠牲者にして、
犬死にと認定し、「慰霊」をして、
「不戦の誓い」を行った。

すでに靖国神社を「慰霊施設」にして、
A級戦犯を分祀し、東京裁判を強化する
準備が進められている。

何度でも言う。
靖国神社は「英霊」を「顕彰」する
神社であって、
「慰霊」の施設ではない!