• 新しい順
  • 古い順
  • タイル表示
  • リスト表示
「論理は無力ではない」上皇陛下のご譲位に当たり皇室典範改正
「論理は無力ではない」上皇陛下のご譲位に当たり皇室典範改正
高森明勅
高森明勅 平成から令和への時代の転換は、改めて言うまでもなく、 上皇陛下のご譲位によってもたらされた。 そのご譲位は皇室典範の改正と特例法の制定によって可能になった。 ところが、特例法の制定ばかり注目され、皇室典範改正の事実が見逃されがちだ。 皇室典範の一部改正 しかし、例えば宮内庁のホームページの「制度」のページにも、 特例法について解説する中で「皇室典範の一部改正...
令和の時代に日本史上“お2人目”の女性皇太子が誕生されるか?
令和の時代に日本史上“お2人目”の女性皇太子が誕生されるか?
高森明勅
高森明勅   先日のブログで「今上陛下には敬宮(としのみや、愛子内親王)殿下という …光輝くようなお子様(皇子)がおられる」(カッコ内は原文のママ) と書いた。 ここに出てくる「皇子」という語について、 「“皇子”は男性のお子様を指す語なので、“皇女”が正しいのでは?」 と疑問を持った人がいたかも知れない。 確かに「皇子」という語は、男性のお子様“だけ”を限...
秋篠宮殿下が即位を辞退されることは制度上、可能である
秋篠宮殿下が即位を辞退されることは制度上、可能である
高森明勅
高森明勅 私は僭越ながら、以前から「皇嗣」秋篠宮殿下が 即位を辞退されるお気持ちだろう、との推測の述べて来た (たとえばプレジデントオンライン「高森明勅の“皇室ウォッチ”」 4月29日公開記事など)。 https://president.jp/articles/-/56836 先頃、刊行された江森敬治氏『秋篠宮』も、 私の推測を補強するものだった (同「高森明勅の“皇...
政界の暴れん坊だった亀井静香氏の「政治家」観察レポート④
政界の暴れん坊だった亀井静香氏の「政治家」観察レポート④
高森明勅
高森明勅 亀井静香氏『永田町動物園』より。 「(元特攻隊の浦田勝さんが)100キロ近い巨体を揺らし、 肩で風を切って国会を歩く姿は、まさに容貌魁偉、 自民党でもひときわ存在感を放っていた。 …こんな光景を目にしたことがある。 あるとき、浦田さんの秘書が事務作業を怠けていた。 それを知った浦田さんは、近くに飾ってあった日本刀を手に取った。 そして秘書を目の前に座らせ、刀...
日本有事に果たしてアメリカは助けに来るのか?
日本有事に果たしてアメリカは助けに来るのか?
高森明勅
高森明勅 「文藝春秋」6月号にわが国の安全保障を巡る 座談会が載っている。その中からいくつかの発言を紹介しよう。 「ロシアの核の脅威を前に引き下がってしまった アメリカへの信頼が揺らいでいる部分はありますね。 今回のように核保有国が戦争を仕掛けてきた場合、 アメリカでさえ、そう簡単に戦争に踏み込めないことがはっきりした。 日本の安全保障関係者の間では、 『いざという時...
政界の暴れん坊だった亀井静香氏の「政治家」観察レポート③
政界の暴れん坊だった亀井静香氏の「政治家」観察レポート③
高森明勅
高森明勅 更に引き続き亀井静香氏『永田町動物園』から。 「総裁選の議員集会を、俺は会場の一番後ろの 壁にもたれかかって見ていた。 橋龍(橋本龍太郎)の周りにはポスト欲しさに ヨイショ、ヨイショの議員たちが群がっていた。 でもあいつは、その群れをかき分けて俺のところに来て、握手をした。 そして、ウインクして去っていった。 俺のおかげで、小渕(恵三)を差し置いて 総裁選に...
政界の暴れん坊だった亀井静香氏の「政治家」観察レポート②
政界の暴れん坊だった亀井静香氏の「政治家」観察レポート②
高森明勅
高森明勅 引き続き亀井静香氏『永田町動物園』より。 「橋本聖子の義兄・高橋辰夫は、 俺の政治家人生のなかでも特に印象に残る、豪傑だった。… 容貌魁偉だが、知的な匂いは一切しない、そんな男だった。 (銀行法改正の)法案を通すには、自民党の金融問題調査会を 通らないといけないため、大蔵省(当時)の銀行局長が 俺に説明に来た。 …そのうち、向こうのペースで話がどんどん前に進...
政界の暴れん坊だった亀井静香氏による「政治家」観察レポート
政界の暴れん坊だった亀井静香氏による「政治家」観察レポート
高森明勅
高森明勅 亀井静香氏『永田町動物園』(講談社)。 警察官僚から政治家に転じ、様々な政局を仕掛け、 政界を暴れ回った同氏の視点から見た政治家の実態が、 興味深く描かれている。 その中からいくつかのエピソードを紹介する。 「昔、こんなことがあったらしい。 安倍家に泥棒が入り、(安倍)晋太郎先生(晋三元首相の父親) のコートを盗もうとした。 それを晋三が見つけて、追い払った...
皇位の安定継承を目指す解決策を導くシンプルな思考プロセス
皇位の安定継承を目指す解決策を導くシンプルな思考プロセス
高森明勅
高森明勅 時折、「皇統問題は難しい」と言う人を見かける。 しかし奇妙な先入観を排して、皇室の末永い存続と 皇位の安定継承を“本気で”目指すなら、その解決策を探る 思考プロセスは至って簡単明瞭。以下の通り。 なお解決策は、改めて言うまでもなく、憲法に違反しないで、 皇室の方々のお気持ちに背かず、幅広い国民から受け入れられ、 わが国本来の伝統や現代の価値観を尊重し、制度と...
唯一の誠実で正直な「男系限定」論とはどのような“論理”か?
唯一の誠実で正直な「男系限定」論とはどのような“論理”か?
高森明勅
高森明勅 皇位継承の「男系限定」を主張する意見の中で、 ほとんど唯一、誠実かつ正直な議論と思えるものは、 以下のような論だろう( 神社新報社政教研究室『天皇・神道・憲法』昭和29年。 執筆は葦津珍彦氏)。 「日本皇室の万世一系とは、男系子孫一系の意味であることは論をまたぬ。 …然〔しか〕しながら現行憲法は、憲法自身としては皇位継承については、 ただ世襲の条件を規定する...
「旧宮家プラン」を巡るいくつかの基礎的な事実
「旧宮家プラン」を巡るいくつかの基礎的な事実
高森明勅
高森明勅 側室制度を前提とした非嫡出・非嫡系による皇位継承という 選択肢が失われた状態でも、明治の皇室典範以来の「男系男子」限定を “思考停止”的に維持しようとする人々(いわゆる男系派)は、 旧宮家系国民男性の皇籍取得を可能にする方策 (いわゆる旧宮家プラン)を唱えて来た。 しかし、傍系の宮家も非嫡出・非嫡系による継承に支えられて来た (それでも多くの宮家が廃絶した)...
「論理」は無力ではない
「論理」は無力ではない
高森明勅
高森明勅 筋道を立てた意見や見解という意味での広義の「論理」。 それは万能ではないし、無敵でもない。 しかし、現実を動かす上で、決して「無力」ではない。 イメージや雰囲気作り等も勿論、大切だ。 一方、障害を突破し、最後の詰めに導く為には、 精密に構築された「論理」が大きな役割を果たす。 それが、私自身のこれまでの経験も踏まえた実感だ。 その場合、「論理」が現実に影響を...
日本人はロシア・中国・北朝鮮の核より自国の核武装が怖い?
日本人はロシア・中国・北朝鮮の核より自国の核武装が怖い?
高森明勅
高森明勅   日本の周囲は核武装国が取り巻いている。 ロシア、中国、北朝鮮。 どの国も、お世辞にも“平和愛好国”とは言えない。 日本との関係も、ロシアとはいまだに講和条約が結ばれていないから、 国際法上は「戦争」状態が続いている(にもかかわらず安倍晋三元首相 の決断により過去6年間だけで約200億円の経済援助を行っている)。 北朝鮮についても、国際法上、朝鮮...
エマニュエル・トッド氏の明快な日本「核武装」論
エマニュエル・トッド氏の明快な日本「核武装」論
高森明勅
高森明勅   『文藝春秋』5月号の巻頭論文はフランスの歴史人口学者、 エマニュエル・トッド氏の「日本核武装のすすめ」。 極めて明快かつ説得力のあるロジックを提示している。 「当面、日本の安全保障に日米同盟は不可欠だとしても、 米国に頼りきってよいのか。 米国の行動はどこまで信頼できるのか。 こうした疑いを拭えない以上、日本は核を持つべきだと私は考えます」 「...
皇位継承を巡って男系派と女系派が激しく対立という幻想
皇位継承を巡って男系派と女系派が激しく対立という幻想
高森明勅
高森明勅 皇位継承の行方を巡って、男系論者と女系論者が 激しく対立しているという見方がある。 女系派はいない しかし、女系論者というのは恐らく“いない”はずだ。 女系論者ならば、皇位継承について女系に“限定”する(女系絶対)か、 少なくとも男系よりも女系の方を“優先”する(女系優先) という立場だろう。 だが、側室制度を前提とした非嫡出・非嫡系による 継承可能性が排除...
上皇陛下の家庭教師だったヴァイニング夫人の「東京裁判」批判
上皇陛下の家庭教師だったヴァイニング夫人の「東京裁判」批判
高森明勅
高森明勅   上皇陛下が皇太子だった頃、昭和天皇のご意向を受けて、 家庭教師を務めたアメリカの児童文学作家、 エリザベス・グレイ・ヴァイニング夫人。 家庭教師時代の同夫人を巡って以下のような逸話がある。 「昭和23年夏、軽井沢の別荘で避暑生活を送っていた夫人は… 某日の早朝、朝刊に目を通していて、ある記事に釘づけとなり、 激しく動揺する。 (当時、極東国際軍...
4月29日「昭和の日」に「皇室セミナー」を開催
4月29日「昭和の日」に「皇室セミナー」を開催
高森明勅
高森明勅 4月29日は「昭和の日」。 この日に「皇室セミナー 昭和の日に皇室を考えよう」という タイトルのトークセッションが行われる。 登壇者は、私と憲政史家の倉山満氏。 対象は主に20代・30代の若者たちだ。 応募開始後、500人の会場がたちまち予約で満員になって、 キャンセル待ちが出ている状況らしい。 頼もしい反応だ。 主催者側で用意してくれた当日取り上げる テー...
敬宮殿下ご誕生後の“読書の儀”で「推古天皇紀」記事を読み上げ
敬宮殿下ご誕生後の“読書の儀”で「推古天皇紀」記事を読み上げ
高森明勅
高森明勅 平成13年12月1日、天皇・皇后両陛下のご長女、 敬宮(としのみや、愛子内親王)殿下がめでたくお生まれになった。 それから7日目(12月7日)に“ご誕生儀礼”の一環として、 皇后陛下が入院されていた宮内庁病院の皇室専用室に隣接した もう1つの専用室で、「読書(とくしょ・どくしょ) ・鳴弦(めいげん)の儀」が執り行われた(同日には、沐浴の所作を 行う「浴湯〔よ...
「難聴」への関心を呼びかけられた三笠宮家の瑶子女王殿下
「難聴」への関心を呼びかけられた三笠宮家の瑶子女王殿下
高森明勅
高森明勅 三笠宮家のご次女、瑶子(ようこ)女王殿下は 昨年12月1日、「難聴」についての取り組みなどを進める NPO法人の名誉総裁に就任された。 去る3月25日に埼玉県入間市でヒアリングフレイル (聴覚機能の衰え)を巡る講演会が開催された際、 同法人の名誉総裁としてご臨席になった。 この時の様子が新聞で紹介されていた(産経新聞4月9日付、緒方優子氏)。 「瑶子さまは、...
維新の会は旧宮家養子縁組プランの憲法違反をクリアできるか
維新の会は旧宮家養子縁組プランの憲法違反をクリアできるか
高森明勅
高森明勅 日本維新の会は4月14日、皇族数確保策について 意見書を衆院議長に提出した。 旧宮家の養子縁組プランを「高く評価できる」としたようだ (テレ朝news、同日20時01分配信)。 同報告書の取り纏めについて、 「女系容認論者のいる自民党よりも維新が保守だと示せた」との 維新関係者の発言も報じられていた(時事通信、4月12日、14時08分配信)。 皇室を巡る最重...