消費減税は、ますます物価高を押し上げるのではないかと心配だ。
燃料は高い。輸入原料は高い。人手も足りない。
高齢化で生産量を増やすことができず、人を追加で雇わなければ回らない場合もあるだろう。
そんな状況で、消費者の「買う力」だけを底上げすればどうなる?
生産が追い付かない。値上げを急ぎたい。それができずに潰れてしまう農家も出てくるのでは?
増税前には、「駆け込み需要」が起きるけど、今の減税は「駆け込み値上げ」を呼んで、相殺されるのではないかとも思う。
日本の生産者は、「自分さえ儲かればいい」という強欲主義じゃない。
期待に応えて美味しいものを提供したい、自分は人々の生活を支える仕事をしているんだという自負があると思う。
だが今の状況では、「価格を下げろ」と言われれば、中身を減らすか、品質を落とすしかなくなってしまう。
このことは、与野党の党首もきっとわかっていると思う。
それでも、国民の生活がひっ迫していて、「減税」を言わなければ見放されるような状態になっている。
私だって気持ちはわかる。スーパーに行けば、ありとあらゆる食材が値上がりしていて、物価高の体感がすさまじい。
今週も、980円で買っていたはずのオリーブオイル(1L)が、1980円になっていてのけぞった。
信じたい。消費減税すれば、なんとかなるんだと信じたい。
いや、消費減税一択だとしか思えない。そういう感覚になってしまうと思う。
そして政治家は、わかっていても、選挙を突破するためには間違った選択にかけるしかないとばかりに走り出している。
怖いけど、危険だけど、やめられない、止まらない。
それが今の日本の政治状況だろう。
国際社会を見る目も、そうなってはいないだろうか…。
「中国にはイキって強気でいけば、なんとかなるんだ」
消費減税よりこっちのほうがはるかに危険だな。