大須賀淳

「血の代償」ってコレか?

大須賀淳

2026年3月18日 12:03

トランプの発言が錯綜しまくっていますね。

 

艦船派遣めぐり…トランプ大統領、日本を名指しし要請「血の代償を払うよう強く促す」(日テレ)

 

米大統領、日本の支援「不要」 対イラン、艦艇派遣要請を撤回―同盟国に不満ぶちまけ(時事通信)

 

ホルムズ海峡への派遣について、ついに「血の代償を払え」とまで言い始めたかと思えば、一日のうちにキレ気味に「お前らの助けなど必要ない!」と言い出すなど、普通に見れば完全に錯乱状態です。

 

「艦艇派遣要求を撤回」で安心する向きもあるようですが、別のニュースも併せてみると、むしろ別の形での「血の代償」を払ってしまう危険が増大しています。

 

高市首相、米国産原油輸入拡大を伝達へ トランプ氏に首脳会談で(毎日新聞)

 

中東産原油への依存度を下げる施策としては「理」があるようにも見えますが、事はそう単純ではない模様。

 

一口に「原油」と言っても、産地によって成分は大きく異なり、日本の精製施設は中東産のものに特化されたものが多いそうです。

 

もし米国産原油の比率を増やす場合、精製設備ごとの改修が必要になるでしょう(←なので、素人の素朴な疑問ですが、「今回の石油危機」の即時解消にはつながらないのでは?レアアースの件と同じ、高市政権お得意の「不安を誤魔化すレトリック=欺瞞」を感じます)。

 

そうなった後、将来何らかの理由で米国産原油の輸入をストップされたら、すぐに他の産地で代替…ともいかなくなる。

 

石油は「文明の血液」とも呼べるような存在。これを握られるのは、いま艦艇を派遣する・しないを超えた、非常に長期的な生殺与奪を差し出してしまう事にならないのか?

 

もし自分がトランプだったら、不貞腐れながら「艦艇派遣を猶予してやった」感の恩売りをしながら、より深くのっぴきらない部分を握ってやろうと企みますね。

 

高市訪米が、売血ならぬ「買血」につながらないか。大げさではなく、数十年単位での日本の命運に関わって来ると感じています。