高森明勅

安倍首相はテロへの覚悟をなぜ訴えないのか?

高森明勅

2015年 2月 3日
安倍首相は国会での質問に答えて、
さまざまな観点を総合的に判断して中東歴訪を決めた」という。

つまりその時点で、
2人の日本人の人質は見殺しにしてもやむを得ない、
と見切りをつけていたのだ。

やはり私が以前、指摘した通り、人質殺害は先刻、
織り込み済みだった。


だからこそ、ことさらテロリストを挑発する言動を重ねた。

だがそれによって、テロの脅威が一挙にはね上がった。

国内外の日本人の誰もが、テロの標的になり得る局面に。

そのことも十分、予想してやったのか? 

もし、予想していなかったのなら、
底抜けに間抜けな“極限の平和ボケ”

ちゃんと予想していたのなら、
安倍政権の“決断”によって、勝手に泥沼の「テロとの戦い」に
突入するから、日本人自身がテロの脅威に晒される覚悟を持て!

と歴訪前に、なぜ明確に訴えなかったのか?

 いずれにしても、取り返しのつかない失策だ。