脳ミソがツルツルだと、深く考えずにイメージや雰囲気、思い込みだけで物事の判断を下すようになる。その典型が参政党の神谷だろう。
昨日の時事通信から。
「性差なくせ」は共産主義 神谷参政代表が発言【2026衆院選】
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026020500777&g=pol
京都での街頭演説、少子化対策を巡る話の中で、神谷は「ジェンダーフリーはやめるべきだ。性差をなくせ、とか共産主義みたいなことを言っているから(若者が)恋愛に興味がなくなる」と主張したという。
どうしてこうも見事に、何もかも間違えることができるのだ?
その1
ジェンダーフリーは「性差をなくす」ことではない。
性別による固定的役割分担や偏見などをなくすことをいう。
「性差をなくせ」とは、ジェンダーレスのこと。
神谷はジェンダーフリーとジェンダーレスの区別がついていない。
その2
共産主義と「性差」は何の関係もない。
共産主義が主張するのは「貧富の差をなくせ」であり、「性差をなくせ」ではない。
神谷は驚くべきことに「性差」と「貧富の差」の違いも認識していない。
その3
ジェンダーフリーと若者の恋愛に直接的な相関関係はない。
最近の若者が恋愛をしない理由は、男女ともに「自由な時間が減る」「ひとりが気楽」「お金がかかる」が多くを占める。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000205.000032757.html
私の大学の教え子たちも、ここ10年くらい、恋人がいない理由を上記のように語っているので「そんなところだろう」と思う。彼女たちは、友人と「推し活」しているほうがずっと楽しいのだ。
むしろ最近では、共学の大学でも異性のいるグループで騒いだり、男女混合で席に座るといったことが珍しいと聞く。男は男どうし、女は女どうしで固まることが多い。
「男女18歳にして席を同じゅうせず」を地で行っているので、今の若者はある意味、ジェンダーレスにすら逆行しているといえる。
若者が恋愛しない理由は、ジェンダーフリーなどで説明できるものでは到底ないのだ。
神谷はおそらく何につけても、表面的な理解と思い込みで語るのだろう。情けないのは、自分が短絡的思考であることにまるで気づかないバカさ加減である。
ちなみに私は、「男らしさ」「女らしさ」が全くなくなってしまえばいいとは思わない。
ジェンダーフリーは尊いが、世の中には「らしくある」ことが大事なときもあるからだ。
ただし、それを第三者に、「らしくあるべきだから、らしくあれ」などと強制されたら不愉快極まりない。
ジェンダーフリーではない、ジェンダーレスを若者が恋愛しない理由、少子化の理由だと決めつけることにも違和感を覚える。
LGBTQはまだまだマイノリティであり、それだけで日本の急激な少子化は説明できない。
ただ彼らを異端として排斥したいだけではないのか。
少子化を、そのための理由に使っているだけではないのか。
すると、「LGBTは生産性がない」と言った杉田水脈と何が違うというのか。
間違いだらけのフレーズの中でも、神谷自身の差別心だけはダダ漏れしている。