小林よしのり

ノスタルジーだが興奮する昭和の歌謡界

小林よしのり

芸能・文化
2016年 7月 1日


昨日は録画していた昭和の歌謡界の映像を見せる番組に

興奮してしまった。

出てくる歌手がみんな歌が上手い。しかも個性がある。

 

藤圭子の「夢は夜ひらく」はドスが効いててしびれるし、

園まりの「夢は夜ひらく」は口がほとんど開かない歌唱で、

色気を存分に放っている。

 

山口百恵、桜田淳子、森昌子の「花の中3トリオ」は

15歳だったのだ。

山口百恵が15歳で「ひと夏の経験」を「あなたに女の子の

一番大切なものをあげるわ」と歌っていたのだから、

今なら児童ポルノ法に違反とか、人権派弁護士が文句つけ

るんじゃないだろうか?

 

それにしても昭和の女性歌手たちのおとなびた雰囲気は

ぶったまげる。

10代後半で女として見てくれという色気がむんむんだ。

20代前半の女性歌手はあべ静江などクラブホステスみたい

な美貌である。

 

今はAKBの子を見ても、少女っぽさが売りで、夢中に

なっているとロリコンと言われる始末、現に中年オヤジの

オタクがファンの主流で、昔のアイドルとはファンも含めて

質が違っているような気がする。

そもそも今は歌の上手いアイドルや、個性的な歌い方をする

アイドルがほとんどいない。

なぜ個性があって、歌の上手いアイドル歌手を発掘できない

のだろう?

 

ノスタルジーでしか歌謡曲を楽しめなくなってきたのが

寂しいが、歌謡曲自体が衰退しているからしょうがない。