小林よしのり

「裏の争点は憲法改正」なのか?

小林よしのり

政治・経済
2016年 6月 10日


安倍自民党がまた憲法改正の議論を避けて、経済だけに

目を向けさせる選挙戦をやっている。

それで3分の2議席を取ったら、憲法改正を進めると

いうやり方は成功するのだろうか?

卑怯すぎるのではなかろうか?

 

わしは断固、改憲派だが、安倍自民党の手口はあまりに

卑怯すぎて、納得できない。

すでに野党や左派マスコミは、「裏の争点は憲法改正」

というキャンペーンをやっている。

安倍自民党は、目的を達するためなら、どんな汚い手口を

使ってもいい、正面突破は無理だからと考えているの

だろうか?

 

2+2で集団的自衛権行使を約束して、日本国民を無視

して、アメリカの議会で先に公約してしまうという手口

にも驚いたが、これに疑問を感じない自称保守にも

つくづく呆れる。

 

しょせん最後は国民投票があるのだから、選挙戦を通じて

堂々と「憲法とは何か?」という議論をしておくべきだろう。

近代立憲主義には反対で、日本独自の憲法観があると言うの

なら、それを主張すべきだ。

 

「裏の争点は憲法改正」と言われるような状況では、

国民の間でも、改正反対派が増えていくばかりだろう。