小林よしのり

参考文献と客観的に見ると・・

小林よしのり

日々の出来事
2016年 6月 9日


長谷川三千子さんに『民主主義という病い』を送ったら、

幻冬舎の担当氏に電話がかかってきたらしい。

礼状を出したいからということだが、その際、巻末の参考文献に

自分の著書がないのは、わしが安倍シンパの長谷川さんを批判

しているからかと尋ねられたという。

 

しまった―――――っ!

そうではないのだ。

長谷川さんの『民主主義とは何なのか』はかなり昔、読んでいて、

それはもうわしの教養として身に付いたものだと思っていたので、

今回の『民主主義という病い』を描く上では、読み返すことを

しなかったのだ。

 

参考文献は、直接、作品中で引用したもの、描くにあたって、

机に積み重ねたものを、最後にざっと書き写したのである。

 

けれども、長谷川さんの本も、過去に読んで影響も受けているの

だから、参考文献に書いておけばよかった。

 

参考文献って難しいんだよね。

引用してない本でも、かつて読んだ本ってあるし、机周りに

置いておいたはずなのになくなっていて、書いてない本もあるし。

あっちの部屋にあったり、こっちの部屋にあったりするから、

誰かがわしが読んだ本を片っ端から記録しておいてくれればいい

だろうけど。

整理整頓は大嫌いだし、本当に困る。

 

長谷川さんは、三分の一読んだところで、ひじょうに面白いと

言ってくださってるそうだ。

 

三分の一ってどの辺までだろうと、ペラペラめくりながら流し

読みしていたら、「すんげえ面白いな」と思ったのだが、同時に

こうも思った。

「これって一般人には難しすぎたわい」