泉美木蘭

どうしよう、じんましんの出る洗剤しか買えなくなったら。

泉美木蘭

2016年 7月 19日

うぇーい。ごきげんだもんね。
洗濯用洗剤をもとにもどして、シーツ、枕カバー、パジャマをすべて
洗いなおして眠ったら、朝からじんましんが出ていない!
すっかり安眠できたし。掻き痕がまだまだむずむずするけど、あ、
このまま治るな、という実感があるもん。
しかし、洗剤って恐ろしいもんだね。
あまりにも痒くて、一週間ぐらいつらかったから、実は思い詰めて、
無添加無香料の石鹸を5リットルも注文しちゃったよ。
来週届くんだけど、どうするんだ、こんなに買って!
体が病むと、頭も病んで、思い詰めて度の過ぎたことをしでかすね。
やはり、健全な肉体に、健全な精神が宿る。
わたし、健全な石鹸で、健全な肉体を磨きます。

しかし、わたしを全身じんましんにした洗濯洗剤は、別にマイナーな
商品ではなくて、よく知られてるメジャーなメーカーで、しかも安くて、
スーパーの店頭で段ボール山積みになってたんだけど、
ひるがえって、無添加無香料の昔ながらの石鹸って高いわあ。
同じ量で3倍ぐらいの値段がするから、金額にすれば数百円のもの
なんだけど、迷っちゃったよ。いずれ富裕層の石鹸だね、こりゃ。

さて、今日配信されるライジングでは、格差の先進国アメリカで現実に
起きている、貧困の子供の実態、公立小学校に通う子供をとりまく、
恐ろしい「食」の環境や政治の姿を書いています。
新自由主義を貫いたアメリカでは、落ちこぼれてしまった貧困者は、
安全性も好みもすべて度返しした買い物しかできなくなっている。
それどころか、そもそも、視界に入る商品そのものが、市場のルールに
支配されて制限されてしまっている。
アメリカに倣って新自由主義に突っ走る日本も、他人事とは思ってい
られないかもしれない・・・
けっこう怖いよ。配信をお待ちください。

どうしよう、じんましんの出る洗剤しか買えない未来になったら。