小林よしのり

番町ギャグ屋敷

小林よしのり

日々の出来事
2019年 7月 29日

バテた。
『おぼっちゃまくん』のコンテを、ギャグが思いつい
たら2ページ描いては仕事場に送り、またうんうんと
考え込んで、2ページ描いては仕事場に送り、これを
繰り返しながら、番町皿屋敷みたいにページを数えて
いた。

数えながら11ページまで描いたところで、「おおお・・
もう23時を過ぎてしまった。終わらない。また今日も
終わらない。うぐぐぐぐぐ・・・」と泣いていた。

うらめしや。うらめしやギャグ漫画。
反社会勢力の前で漫画を描いてみせる闇営業なんか
できるはずもなく、出版社の社長に給料制にしろとか
契約書を交わせとか言うはずもなく、ただ孤独に書斎
に閉じ籠って、ギャグを考えて2ページづつ描き進め
ていくこの苦しみ。

明日もまたこの苦しみの延長だ。
うらめしや。うらめしやギャグ漫画~~~~。
実りの少ないギャグ漫画~~~~~~~~~。

やっぱり安楽党に入れればよかった。