高森明勅

枝野幸男氏は「改憲」派である

高森明勅

2017年 10月 24日

野党第1党になった立憲民主党を立ち上げた枝野幸男氏。

次のような発言をされている。

「(安全保障は)近くは現実的に、
遠くは抑制的に、というのが原則だ。
日本を取り巻く情勢に基づいて、
日本を守る個別的自衛権は早急な充実を図るべきだ。
リアルに地に足の付いた具体的な政策、対策を進めていくべきだ」

「憲法は不磨(ふま)の大典(たいてん)とは思っていない。
国民的合意があるテーマについては十分な議論をして変えればいい
現時点で問題があるとすれば、総理大臣の解散権だ」

枝野氏は「改憲派」である。

「憲法は不磨(磨り減らない、永久に残る、不朽)の大典
(重要な法典)ではない」と言い切る護憲派なぞ、
いないだろう。

何より、
「個別的自衛権」の充実を真正面から主張している政治家は、
今のところ枝野氏だけではないか。

誕生したばかりの立憲民主党は、
誕生したばかりの“
リベラル改憲論”の「受け皿」たり得るか
但し解散権については、敢えて改憲せずとも“手続き法”だけで
対処し得る、という木村草太氏の説がある)。