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週刊誌のトップ5は?
高森明勅
週刊誌の売り上げトップ5は以下の通りだとか(平成29年下半期)。 (1)週刊文春…36万3159部 (2)週刊現代…24万6735部 (3)週刊新潮…24万2440部 (4)週刊ポスト…22万4530部 (5)週刊大衆…7万7121部 全体に15%から20%位、落ち込んでいるようだ。 一方、デジタル版「読み放題」の ウェブサイト訪問者(UU)数...
安倍首相は北朝鮮との交渉に前のめり?
高森明勅
北朝鮮を巡る情勢。 ロシアのプーチン大統領が早い段階で、 「ゲームに金正恩氏は勝った」 と言った通りの展開になっている。 中国は北朝鮮に頼りにされ、 東アジアでの発言力が大きくなり、 アメリカが(格好を付けながら)譲歩して行く姿を 見るのは、悪い気分ではないはず。 韓国は東アジア安定化へのメインプレイヤー になったつもりで、自ら墓穴を掘っているの...
【代々木駅近くのユニークな書店】
高森明勅
東京・代々木駅の近くにユニークな書店が2軒ある。 1つは日本共産党本部のすぐ側にある「美和書店」。 共産党が直接経営しているのかどうかは知らない。 でも店頭に並んでいるのは殆ど「そちら」系。 他の書店ではまず見かけない“貴重”な品揃えも多い。 そこから少し歩くと 「BOOKS鎮守(ちんじゅ)の杜(もり)」がある。 神社・神道の専門書店...
北朝鮮の「非核化」は実現するか?
高森明勅
先頃の米朝首脳会談では(北朝鮮ではなく) 朝鮮半島の「非核化」で合意した。 では北朝鮮の非核化は本当に実現するのか。 彼らはリビアの独裁者、カダフィの末路を見ている。 ならばどう判断するか。 殆ど自明だろう。 「リビアの核開発が道半ばだったのに対して、 北朝鮮は完成された核兵器やミサイル、 さらには化学兵器と生物兵器を保有している。 それ...
アメリカの「核の傘」は実在するか?
高森明勅
フランスの歴史人口学者、エマニュエル・トッド氏。 最近、日本が核兵器を保有すべき事を、再び訴えている。 「米国は、核兵器を持った相手(北朝鮮)とは交渉し、 核兵器を諦めた相手(イラン)には攻撃的に出ている。 …『米国と和平的交渉をしたいならば、核兵器を持った方が いい』 というメッセージを全世界に向かって発しているも 同然です。 米国は、核拡散を奨励...
急いては事を仕損じる
高森明勅
「急(せ)いては事を仕損じる」という 諺(ことわざ)がある。 改めて説明する迄もあるまい。 「物事を急いでしようとすると、 気持ちばかりが焦って、かえって失敗しがちである」 という意味。 「急がば回れ」と同じようなメッセージになっている。 北朝鮮との交渉で忘れてはならない心構えだ。 私はこれまで、繰り返し以下のように指摘して来た。 「...
公衆の面前で女子高生のオッパイに触った話
高森明勅
今は昔。私は自宅近くの停留所からバスに乗った。 すると、車内の優先席に行儀の悪い女子高生らが、 座っていた。 ブラウスのボタンを2つまで外し、 空いた席に鞄を投げ出すなど、いかにもアバズレ。 そこにお年寄りが乗車。 やむを得ないので、いつものように 席を譲らせようとした。 手を彼女らの方に向け、「君たちねぇ…」と言い掛ける。 その瞬間...
パスカル・ボニファスの北朝鮮分析
高森明勅
国際関係戦略研究所(IRIS)所長の パスカル・ボニファス。 地政学の分野で著名なフランス人専門家だ。 彼の(米朝首脳会談が浮上する前の) 北朝鮮を巡る情勢分析を紹介する。 「金正恩はーあながち間違いではないがー サダム・フセインとムアンマル・カダフィが核兵器さえ 手に入れていれば、命を落とすことなく政権の座にとど まったはずだと信じている。 ...
「安倍首相の出番」北朝鮮に10兆円を貢ぐ?
高森明勅
北朝鮮を巡る情勢は、いよいよ「安倍首相の出番」。 つまり、日本が北朝鮮に巨額の資金提供を行うステージに、 移りそうだ。 北朝鮮は、米朝首脳会談を自分に有利に運ぶ為に、 予め中国にしっかり取り入った。 中国を後ろ楯にした北朝鮮に対し、 アメリカは早速「安全の保証」を約束した。 今度は米朝の“良好”な関係を背景に、 日本から資金を引き出すのが予定...
「検証可能で不可逆的」でない非核化?
高森明勅
米朝首脳会談に先立って、アメリカ側は北朝鮮の 「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」が、 譲れない条件だとしていた。 しかし、結果はどうか。 「検証可能で不可逆的」がスッポリ抜け落ちた。 共同声明に盛り込まれたのは「完全な非核化」。 検証可能でなく、不可逆的でもない非核化。 そんなのは「完全」では全くあり得ない。 どころか、実質的には...
ウスビ・サコ氏の正論
高森明勅
今年の4月から京都精華大学の学長に就任された ウスビ・サコ氏。 自らの大学がいかにあるべきかを語っておられる。 「学長としての私の方針は、一言でいえば、 大学というものの『原点』に帰ることです。 近年は新自由主義的な考え方の影響を受け、 リベラルアーツすなわち教養教育が、 ないがしろにされる傾向が強まりました。 それとともに新自由主義が最も重要視する...
九州ゴー宣道場は楽しめた
高森明勅
6月10日。 この日は九州ゴー宣道場。 羽田空港で搭乗開始を待っていると 作家の泉美木蘭さんが。 やがて時間ギリギリ近くにジャーナリストの笹幸恵さんも。 すると正体不明のマスク女性から声を掛けられた。 誰かと思えば山尾志桜里衆院議員。 弁護士の倉持麟太郎氏だけ来ていない。 と思ったら、飛行機の私の座席の隣に先に座っていた (まさに神出鬼没)。...
自衛隊「明記」加憲論の思想的源流
高森明勅
昨年5月3日の憲法記念日に安倍首相は 突如、自衛隊「明記」の加憲案をぶち上げた。 これは民間人のブレーンの助言によると言う。 その思想的なルーツを探ると、 日本政策研究センター発行の月刊誌 『明日への選択』平成13年1月号に掲載された 「『改憲』への道をいかに構想するか」という論文 (伊藤哲夫氏執筆)に行き当たる。 この論文では明確に「二段階...
日本国憲法の「三重構造」
高森明勅
私は憲法学はズブの素人。 だが素人なりに、 日本国憲法の“三重構造”という事を、 これまで繰り返し指摘して来た。 それはどういう事か。 まず(1)手続き及び法形式上は、 帝国憲法の「改正」として、その法的な正統性を 主張している。 それは憲法の「上諭(じょうゆ)」に明らか。 これは、護憲派にも改憲派にも都合が悪い。 なので見逃されがち。 護憲派に...
立憲的改憲、次のステージへ
高森明勅
立憲的改憲が1つ上のステージに上がった。 それを実感させたのは朝日新聞(6月4日付)の記事。 その4面に「『立憲的改憲論』静かな胎動」 という大きな記事が載った。 従来、“護憲の牙城”のように見られていた 同紙に掲載された、「改憲」への好意的な記事として 画期的だろう。 と言うより、旧来型の硬直した 「護憲vs改憲」という対立図式が、 既に過...