高森明勅

危機管理の極意?

高森明勅

政治・経済
2018年 6月 22日
18日に大阪地震。
 
余震の恐れが報じられている
最中の翌19日、これまで
逃げ回っていた加計学園の
加計孝太郎理事長が急遽、
ドサクサに紛れて記者会見。
 
これぞ危機管理の極意か。
 
余りにも見え透いているが。
 
しかも自ら公然と同学園が
「嘘つき」と認めた(税金で多額の援助を仰ぐ
愛媛県と今治市という公的機関に、自分たちに都合よく
事を運ぶ為に嘘をついた、と悪びれもせずに言い張った)
 
以上、会見での発言も、
同じように自分たちに都合よく事を運ぶ為の嘘である可能性を、
原理的に否定できない。
 
だから、理事長の言い分をそのまま真に受ける
トンマな人間は、まさかいないだろう
(しかも、安倍首相との面会は「記憶も記録もない」という、
官邸あたりから知恵を付けられたのかと思える、既に聞き飽きた
逃げ口上)。
 
謝罪会見のはずが加計氏は会見の間、
何故か終始ふんぞり返っていたように見えた。
 
教育機関のトップとは思えない無作法さ。
 
何より、死者も出た災害を利用する悪どさと、
嘘をつく事への罪悪感がまるで感じられない
ふてぶてしさに、呆れた。
 
こんな人物が安倍首相の
“腹心の友”か。
 
「類は友を呼ぶ」という言葉を思い出す。