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「女性の活躍が大切」という天皇陛下のお考えに背く者たち
高森明勅
高森明勅 改め言うまでもないが、皇位継承問題の解決については、 皇室ご自身のお考えを最も尊重すべきだ。 皇室のお考えとは、突き詰めると天皇陛下 ご自身のお考えに他ならない。 しかし今の憲法において、皇室典範の改正はもっぱら 「国会の議決」によるとされている(第2条)。 その一方で、天皇は「国政に関する権能を有しない」とされる(第4条)。 その為に、当事者でいらっしゃる...
畏れ多くも上皇陛下に悪罵を投げ付けるに等しい男系言論
高森明勅
高森明勅   「読売提言」への恐怖心から組まれた 『月刊正論』7月号の特集に、 私への名指しの批判(百地章氏の執筆)が 載っていることを教えて貰った。 そこで、珍しくそれに少し付き合ってみた。 しかし、これ以上、貴重な時間を空費するのは勿体ない。 よって、一先ずこれにて打ち止め。 ⑦「極め付きは、高森氏が 『皇室の伝統は男系継承ではなく、 「国民と苦楽を共に...
男系言論の自覚なきダブルスタンダードと皇室「尊厳」の無視
高森明勅
高森明勅 すっかり読まれなくなった『月刊正論』の7月号に、 読売提言への“無駄な抵抗”特集。 その中に私への批判(百地章氏の執筆)もあった。 なので、愛犬“豆大福(豆太郎+大福)”の散歩の合間に、 立ち読みがてら検証。 その3回目。 ⑥「(旧宮家系)子孫の方々を『一般民間人』❲!?❳と貶め、 皇族として迎えることを否定しておきながら、他方では、 女性皇族の配偶者つまり...
男系固執言論の惨状を晒した残念な『月刊正論』7月号特集
高森明勅
高森明勅   『月刊正論』7月号の読売提言への弱々しい抵抗特集の中に、 私を名指しで批判したもの(百地章氏の執筆)があったので、 先のブログで少し取り上げた。本稿もその続き。 ⑤「高森氏は現皇族の養子候補とされている 旧宮家の男系男子を指して、敢えて『一般民間人』と呼び、 『一般国民が養子縁組で皇族になることは、 皇室の歴史でも前例がなく、これでは同じ国民で...
『月刊正論』7月号の読売提言への弱々しい抵抗特集立ち読み
高森明勅
高森明勅 『月刊正論』7月号に読売提言への“か弱い”抵抗特集。 元々読む気はなかった。 大体、レベルの察しがつくので。 そんな暇があったら、他に優先的に時間を割くべき事柄は多い。 例えば我が愛犬の豆太郎(ダックスフント)と 大福(柴犬)=2匹合わせて“豆大福”の散歩とか。 しかし、その中で私が名指して批判されていると 親切に教えてくれた人がいた。そこで書店で特集ページ...
皇室のお考えを尊重するか、それに背くかーという対立
高森明勅
高森明勅 皇位継承問題を巡る対立の焦点は、はっきりしている。 皇室ご自身のお考えを尊重するのか、 それとも背こうとするのか、その対立だ。 皇位継承資格の「男系男子」限定に固執する人々は、 皇室のご意思を謙虚に拝察し、それに忠実に従うという発想が、 そもそも無い。 それは丁度、上皇陛下がご譲位を願われる ビデオメッセージを発表された後であっても、自ら「保守」だの 「愛国...
麻生太郎氏の「皇室会議」への不信感の根拠が幼稚すぎる
高森明勅
高森明勅 自民党の皇位継承問題への対応は 麻生太郎氏に一任されたという。 その麻生氏は、内親王·女王の配偶者やお子さまを 皇族の身分とするかどうかについて、皇室会議で決定するという 立憲民主党の提案を、いつまでも受け入れられないでいる。 その理由は何か。 「メンバーが政権によって入れ替わる皇室会議が、 外国人との結婚を女性皇族が希望するようなケースを含め、 皇室に迎え...
「皇統」と「男系」を正しく切り分けた読売新聞の提言を歓迎
高森明勅
高森明勅 ◎読売新聞社が重大提言 5月15日、国内で最大の発行部数を誇る読売新聞社が 皇位継承問題について、女性天皇·女系天皇にも 踏み込んだ重大かつ建設的な提言を行った。 既に政界をはじめ国内に幅広い影響を及ぼしている。 当日の紙面では、この提言を一面トップで大きく扱った。 見出しは「皇統の安定 現実策を」「読売新聞社提言」 「皇族減 典範改正が急務」。 更に「責任...
凋落する産経新聞の紙面から伝わる「読売提言」への歯ぎしり
高森明勅
高森明勅   5月15日の読売新聞の提言が大きな反響を呼んでいる。 その巨大な波紋の隅っこで、産経新聞が歯ぎしりしている様子が 紙面から伝わる。 翌16日の一面コラム「産経抄」では、 故·安倍晋三元首相が生前「女性宮家になりたい方は誰もいない」 などと述べていたと記す。 これは匿名欄だが、恐らく阿比留瑠比記者が書いたものだろう。 しかし、彼より安倍氏に食い込...
皇位継承問題、直系優先と男系限定、正気なのはどちらか?
高森明勅
高森明勅 皇位継承問題を巡る考え方の対立。 明治以来、皇室典範で採用されて来た皇位継承資格を 「男系男子」だけに限定するルールを、 側室不在の一夫一婦制のもとでも、 見直すことなくそのまま維持するのか。 それとも、「世襲」が本来予想している 親から子への直系継承を、男女の区別なく優先するのか。 皇室の存続を図ることを前提とすれば、 前者なら恐ろしいことながら、皇室と国...
皇室制度改正に向けた「全体会議」はそもそも何の為か?
高森明勅
高森明勅   皇室制度の改正を目指し、 衆参両院の正副議長が呼び掛けて、 全政党·会派が一堂に会した「全体会議」が行われて来た。 これはそもそも、一体、何の為に開かれているのか。 普通、与党が国会の議席の過半数を占めていれば、 法案は与党の同意さえあれば提出できる。 今のように、与党が衆院の半数に達していなくても、 個別に野党と協議して、賛同が得られれば、そ...
「皇室会議」の国家機関としての重い意義とその限界
高森明勅
高森明勅 皇室制度の改正を巡る全体会議により 「立法府の総意」を形作る為に、立憲民主党の野田佳彦代表が、 これまで意見が対立して一致点を見出し難かった 内親王·女王の配偶者とお子さまの身分をどうするかについて、 婚姻時に皇室会議で決める、というプランを提案した。 これは妙案だ。 しかし、これまで「皇室会議」について、 その名前は知っていても詳しい仕組みは分からない、 ...
「立法府の総意」に向けて自民党と立民党の妥協案が浮上
高森明勅
高森明勅   皇族数の減少対策を巡る全政党·会派が 一堂に会しての意見交換が、衆参正副議長の呼び掛けで これまで続けられて来た。 それが“生煮え”のまま、一先ず打ち切られ、 正副議長ら4者による意見の取りまとめに移った。 しかし、平行線を辿る自民党と立憲民主党が 何とか合意できるラインが見えないままでは、 「取りまとめ案」を仕上げることは困難だ。 そこで、先...
自民党が女性皇族の結婚相手選びに権力的に介入するプラン?
高森明勅
高森明勅 皇族数の減少に”目先だけ“の歯止めをかける方策について、 自民党が立憲民主党との合意に向けて、 修正案を検討しているという(共同通信、4月24日午前6時配信)。 内親王·女王が結婚される場合、 お相手が旧宮家系子孫男性だった時だけ、 限定的に配偶者とお子さまは皇族の身分にする、 というプランらしい。 しかし、これは明白な憲法違反なので、アウト。 国民の中に、...
皇位継承問題、全体会議は強引な議事運営で一先ず大詰めへ
高森明勅
高森明勅 去る4月17日に、皇室制度の改正を全政党·会派が 一堂に会して協議する全体会議が、開催された。 これによって、各党派による意見交換がいまだ“生煮え”のまま、 一先ず打ち切られることになった。 今後は衆参正副議長4者による意見の取りまとめに移るという (その後、取りまとめ案を各党派が検討)。 皇室制度改正を巡る政治の動きは、新しい局面に入る。 安倍晋三内閣当時...
秋篠宮家叩きの代表例に小林よしのり氏の名前を挙げる政治家
高森明勅
高森明勅 日本協議会と日本青年協議会の機関誌『祖国と青年』 4月号に自民党の参院議員·和田政宗氏の講演録が掲載されている。 その中に秋篠宮家へのバッシングを巡り次のような発言がある。 「なぜバッシングされるような状況になっているのかといえば、 私は真正の保守ではない、いわゆるビジネス保守といった 人たちがSNSに事実でない情報を流し、 けしかけているところに大きな問題...
女性皇族の配偶者が皇族になる場合だけハードルが高くなる?
高森明勅
高森明勅 政府·自民党は、内親王·女王の配偶者と お子さまは国民という、近代以降前代未聞で、 憲法が全く予想していない家庭を、 未婚の女性皇族方に押し付けようとしている。 それを正当化できない為に、配偶者が結婚後に皇族になる制度では 結婚自体のハードルが高くなる、などと言い出す始末だ (例えば4月7日の保守系団体の会合での 麻生太郎·自民党最高顧問の挨拶など)。 しか...
懸命な旧宮家養子縁組プラン弁護論に説得力はあるか?
高森明勅
高森明勅 日本会議の機関誌『日本の息吹』4月号に、 国会の全党派による全体会議で検討対象とされている 旧宮家系子孫男性の養子縁組プランについて、 懸命な弁護論が掲載されている (新田均氏「占領下における皇籍離脱と養子案よる 皇籍復帰について」 ※タイトルに皇籍“復帰”とあるが正しくは皇籍“取得”)。 しかし、残念ながら説得力がない。 弁護その1。 皇位継承の男系限定は...
平成最後の「天皇誕生日」一般参賀に悠仁殿下がお忍びで参加
高森明勅
高森明勅 これは知らなかった。 平成30年12月23日、平成で最後の「天皇誕生日」。 宮殿東庭には平成時代で最多の8万2850人の参賀者が詰めかけた。 その大勢の人々の中に、秋篠宮家のご長男、悠仁親王殿下が 交じっておられた。 しかし、恐らくそのことに気付いた人は誰もいなかったのではないか。 私も、秋篠宮殿下と最も近い関係にあるジャーナリストとされている 江森敬治氏か...
旧宮家養子縁組プランの妥当性を検証する基礎的なメモ
高森明勅
高森明勅 政府が国会に検討を委ねている旧宮家系子孫の 養子縁組プランが妥当か否かを判断する場合、 最低限、以下の事実を踏まえる必要があるだろう。 ①憲法は皇位の「世襲」による継承を求めている。 世襲は親から子への受け継ぎを軸とした血縁による 継承を意味し、男性·女性、男系·女系を全て含む。 政府見解は以下の通り。 《憲法第2条は、皇位が世襲であることのみを定め、 それ...