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皇位の安定継承は皇室ご自身の強いご念願に他ならない
皇位の安定継承は皇室ご自身の強いご念願に他ならない
高森明勅
高森明勅 皇位の安定継承が“絶対に”可能という制度はあり得ない。 しかし、皇室典範が抱える「構造的な欠陥」によって、 皇室の危機が目の前に迫っている以上、 少しでも安定的な制度を目指して最大限の努力を払うのが、 皇室典範の改正が「国会の議決」とされている今の憲法の下では、 国民として当然の責務だろう。 それは何よりも皇室ご自身のご念願だ。 これまでに何度も掲げさせて戴...
皇位の安定継承を「全てか無か」式のバクチ思考で語るなかれ
皇位の安定継承を「全てか無か」式のバクチ思考で語るなかれ
高森明勅
高森明勅 皇位の安定継承を“絶対に”確保できる方策なんてあり得ない、 と強調する論者がいるとか。 未来永劫、皇位継承の危うさを100%排除できる 仕組みなんて無い―という意味では、 畏れ多いが不妊や不婚の可能性も排除できない以上、 その指摘自体は間違っていない。 しかし、ことさらそれを力説するのは一体、どういう意図なのか。 これについて考える為に、いくつか架空の事例を...
皇后陛下「ときには悲しみの時も経ながら」皇室での歳月
皇后陛下「ときには悲しみの時も経ながら」皇室での歳月
高森明勅
高森明勅 今年の歌会始における皇后陛下の御歌(みうた)は、 宮内庁の解説にもあるように、皇后陛下の昨年の お誕生日に際しての「ご感想」を踏まえて拝すべき内容だ。 「今回、50代最後の誕生日を迎えるに当たり振り返ってみますと、 私が、当時の皇太子殿下との結婚により皇室に入りましたのが 平成5年6月9日、ちょうど29歳半の時でした。 本日の誕生日で、その時からちょうど29...
新年恒例の宮中「歌会始」の入選・佳作の和歌のいくつか
新年恒例の宮中「歌会始」の入選・佳作の和歌のいくつか
高森明勅
高森明勅 去る1月18日、新年恒例の歌会始が行われた。今年のお題(勅題)は「友」。 天皇陛下の御製(ぎょせい)は 「人々に早く日常生活が戻ることを願われるお気持ちを お詠みになったもの」(宮内庁解説)で、なかなか意味深長。 敬宮殿下のお歌は、歌意に淡い哀しみを感じさせる一方、 調べの整いぶりは上皇后陛下に通じるのではないか。 もみぢ葉の 散り敷く道を 歩みきて 浮かぶ...
前近代には国民男性だけが皇族になれなかったという誤解
前近代には国民男性だけが皇族になれなかったという誤解
高森明勅
高森明勅 国民男性はこれまで皇族になれなかった。 男系継承を守る為に今後もそれを 忽(ゆるが)せにしてはならない。 女性天皇、女性宮家の配偶者である国民男性を 皇族として迎え入れることは先例違反。 だから、そもそも女性天皇、女性宮家を認めるべきではない。 そんな意見を耳にする。 しかし、男性皇族と婚姻した国民女性も、 前近代では同じく“皇族になれなかった”事実を (故...
悠仁親王殿下のご即位を予定した皇位継承法は皇室危機に直結
悠仁親王殿下のご即位を予定した皇位継承法は皇室危機に直結
高森明勅
高森明勅 目先だけの皇族数確保策で問題解決の “先延ばし”を図る有識者会議報告書では、 「構造的な欠陥」を抱える皇室典範のルールに 基づく現在の皇位継承順位を、そのまま固定化しようとしている。 しかし繰り返すまでもなく、秋篠宮殿下は 天皇陛下より僅か5歳お若いだけ。 従って、秋篠宮殿下が実際に即位されることは (あってはならない異常な事態を除けば)、 現実的には想定し...
元最高裁判事・園部逸夫氏「女性天皇を認めよ」と懸命な訴え
元最高裁判事・園部逸夫氏「女性天皇を認めよ」と懸命な訴え
高森明勅
高森明勅 元最高裁判事で「皇室典範に関する有識者会議」 座長代理だった園部逸夫氏。 昭和4年(1929年)のお生まれで、 『皇室法概論』『皇室法入門』などのご著書があり、 紛れもなく皇室法の第一人者だ。 私自身、上記有識者会議のヒアリングに応じた際、 園部氏から適切な質問を受けたことを覚えている。 又、その後、国会議員の大がかりな勉強会の控え室でご一緒し、 しばし懇談...
皇室の近年での出生状況を踏まえて「男系」限定は維持可能か?
皇室の近年での出生状況を踏まえて「男系」限定は維持可能か?
高森明勅
高森明勅 失礼ながら、近年の皇室の出生状況はどうなっているのか?  以前、「大正天皇以降の皇室の出生率をトータルで見ると 決して低くない」という意見を見かけた。 だが、「大正天皇以降」という長期スパンでの数字では、 社会的に少子化が進んでいる現代において、 皇位継承の将来を展望する為には、何の参考にもならない。 近い時代の実情こそ直視する必要がある。 上皇陛下以降の世...
過去の皇位継承の事例の多くは天皇との血縁が1世という近さ
過去の皇位継承の事例の多くは天皇との血縁が1世という近さ
高森明勅
高森明勅 これまでの皇位継承の実例を振り返ると、 皇位を継承した皇族(皇親)のほとんどは天皇との 血縁が1世、つまり天皇のお子様(皇子=男女を含む) だったことが分かる。 具体的には以下の通り。 先ず初代・神武天皇から第16代・仁徳天皇までの系譜は、 残念ながらそのまま信用できない。 よって、一先ず除外する(ちなみに、この間で1世でなかったのは 第14代・仲哀天皇が2...
「新年明けましておめでとう」は間違った表現なのか?
「新年明けましておめでとう」は間違った表現なのか?
高森明勅
高森明勅 昨年、ある雑誌の編集部から、 令和5年1月号に載せる私の原稿に表現上の問題がある、 との指摘を受けた。冒頭の「新年明けましておめでとうございます」 という表現は、「明ける」に「終わる」という意味があるので、 「新年が終わって…」というメッセージになって不適切ではないか、 と言うのだ。 以前、ネット上でもそんな話題を見かけた気がする。 確かに「明ける」には、 ...
3種類の宮中「正月行事」と天皇の3つのお立場との対応関係
3種類の宮中「正月行事」と天皇の3つのお立場との対応関係
高森明勅
高森明勅 これまでの歴史から抽出できる天皇のお立場は、 およそ以下の3つに整理できる。 ①皇室の祖先神・天照大神に由来する系統と 精神の正しい「世襲」継承者 ②国家の公的秩序の頂点 ③国民結合の中心 今の憲法では、これら3つのお立場について― ①については「皇位は世襲」(第2条)、 ②については「日本国の象徴」(第1条)、 ③については「日本国民統合の象徴」(同上) ...
恭賀新年
恭賀新年
高森明勅
高森明勅 君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで 新(あらた)しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事(よごと) 令和5年の年頭に当たり、 謹んで 皇室の弥栄と 皆様のご多祥を 祈り上げる。
今年最も印象に残った出来事は輝くような敬宮殿下の記者会見
今年最も印象に残った出来事は輝くような敬宮殿下の記者会見
高森明勅
高森明勅 令和4年も暮れようとしている。 今年の印象に残った出来事をいくつか記しておこう。 最も鮮明に記憶に残るのは勿論、3月17日に行われた 敬宮(としのみや、愛子内親王)殿下がご成年を迎えられた ことに伴う記者会見だ。 優美で風格があり、しかもユーモアを交え、温かな雰囲気。 まさに「皇女」としての高貴な輝きに満ちておられた。 多くの国民が、ご成長ぶりに目を見張った...
旧宮家プランは“憲法の要請”でない故「門地差別禁止」に違反
旧宮家プランは“憲法の要請”でない故「門地差別禁止」に違反
高森明勅
高森明勅 いわゆる旧宮家系国民男性だけが婚姻を 介さないで“特権的”に皇族の身分を取得 できるように制度を改めるというプラン。 これは、「男系男子」による皇位継承という 憲法の下位法にすぎない“皇室典範の要請” (それは決して憲法そのものの要請ではない!)を、 「門地(家柄・家格)による差別禁止」という上位にある “憲法の要請”より優先しようとするもの。 だからもちろ...
「日の本の空赤くして」…平成時代の中国ご訪問を振り返る(3)
「日の本の空赤くして」…平成時代の中国ご訪問を振り返る(3)
高森明勅
高森明勅 平成4年の上皇陛下の中国へのご訪問は、歴史上、 わが国の「天皇」として初めての出来事だった。 先に、出発前の記者会見での受け答えと、中国の楊尚昆国家主席が 主催した晩餐会でのスピーチの“見事さ”について、紹介した。 更に2点、興味深いエピソードを取り上げる。 その1つは、ご滞在中に西安で記者の質問に 答えられたご発言(平成4年10月27日)。 「(西安は唐の...
「天皇」たる矜持を示された平成時代の中国ご訪問を振り返る(2)
「天皇」たる矜持を示された平成時代の中国ご訪問を振り返る(2)
高森明勅
高森明勅 先日、平成4年に当時の宮沢喜一内閣が無理やり実現させた 上皇陛下の中国ご訪問に先立つ記者会見(同年10月15日) でのご発言を、紹介した。 この時の中国ご訪問の日程中、最も重要だったのは、 中国の楊尚昆国家主席が主催した晩餐会での上皇陛下のおことばだ。 日本のメディアは、上皇陛下が先の戦争への謝罪に どこまで踏み込むか、の一点に関心を集中させていた。 私はそ...
上皇陛下のお誕生日に当たり平成時代の中国ご訪問を振り返る(1)
上皇陛下のお誕生日に当たり平成時代の中国ご訪問を振り返る(1)
高森明勅
高森明勅 12月23日は上皇陛下の89歳のお誕生日。 確かなご年齢が分かっているこれまでの天皇の中で、 最もご長命でいらっしゃる。 心からお祝い申し上げると共に、長年にわたる 国家・国民へのご献身に尊敬と感謝の誠を捧げ、 末永いご平安を祈り上げる。 この機会に、先頃、外務省が上皇陛下の 中国ご訪問などに関わる平成3年の外交文書を公開した (12月21日)ことが報じられ...
皇后陛下、地方ご訪問再開「想像していた以上に嬉しく」の光景
皇后陛下、地方ご訪問再開「想像していた以上に嬉しく」の光景
高森明勅
高森明勅 皇后陛下がお誕生日に際してご発表になった 「ご感想」を巡り以下のような記事を見かけた(産経新聞12月17日付)。 「『想像していた以上に嬉しく、また、有り難いことでした』 9日に59歳の誕生日を迎えた皇后さまは、 この秋からおよそ3年ぶりに再開した地方訪問で 多くの人の歓迎を受けたことについて、感想の文書をこう、つづられた。 『想像以上』。 現地を訪れたから...
再開される「新年一般参賀」が現在のような形に定着するまでのいきさつとは?
再開される「新年一般参賀」が現在のような形に定着するまでのいきさつとは?
高森明勅
高森明勅 毎年、1月2日には長年、皇居で「新年一般参賀」が行われてきた。 皇居・宮殿のベランダに天皇・皇后両陛下が他の皇族方と ご一緒にお出ましになり、広く国民から祝賀をお受けになる。 令和になってからは、令和2年に行われ、6万8千710人の 国民が参賀に詰めかけたものの、それ以降はコロナ禍の 影響で実施が見合せられてきた。 来年は、なおコロナ禍に配慮して参賀人数を ...
敬宮殿下が将来「無冠の女帝」では“権威の二重化”への懸念
敬宮殿下が将来「無冠の女帝」では“権威の二重化”への懸念
高森明勅
高森明勅 名古屋大学大学院准教授で象徴天皇制度の 研究者として知られている河西秀哉氏がこんな 発言をされている(「女性自身」12月13日号)。 「愛子さまは天皇陛下からお考えを直接伺えるお立場にあり、 皇族としてのご自覚が非常に強いのも、それゆえでしょう。 たとえ女性天皇にならなくても、将来は“皇室のリーダー” 的存在として活躍される可能性はあるかと思います」 これは...