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皇室典範「第1次」改正案、遂に完成!
高森明勅
ゴー宣道場の宿題だった皇室典範改正案。 遂にその「第1次草案」を書き上げた。この草案の課題は2つ。 (1)譲位制の採用。(2)皇室それ自体の“安定的”な存続を可能にする為の改正を盛り込む。関連する法律改正にも一応、目を配った。 しかし、メインはあくまでも典範の改正だ。この草案を法律家の倉持麟太郎師範に専門的な見地からチェックして戴く。 その上で、倉持師範の監...
福澤諭吉「帝室論」は名著
高森明勅
泉美木蘭師範が福澤諭吉の「帝室論」を読まれたとか。素晴らしい。 これまで世に現れた天皇論の中でも屈指の名著。特に、今上陛下ご自身の「象徴天皇」像を理解する為には、どうしても欠かせない文献。 過日、私が期待する優秀な若き社会人に推薦したところ、喜び勇んで読み始めたものの、全く歯が立たなかった。 「すみません。全く理解できず、読めません」と。若い世代の読書力の低...
「国民統合の象徴」への挑戦?
高森明勅
政治は「人事」。 と言われる。“誰”にそれをやらせるか、それが重大な意味を持つ。 人はそれぞれの利害関係、人的な繋がり、価値観を持つからだ。 その意味で、小林よしのり氏が指摘されている宮内庁次長の人事は、見逃せない。 次長は勿論、次の長官を狙うポストだ。そのポストについて、首相官邸の思惑による人事が露骨に行われたとすると、事は軽視できない。8月8日の陛下のお...
「11」の旧宮家は無い
高森明勅
側室が無い条件下で男系限定を維持すると皇室は存続できなくなる。 その事実を認めたくない人は宮家を増やして、傍系継承を探れば良いと言う。 どう増やすのか。かつて11あった旧宮家は既に廃絶した家も多く、現在、対象になり得る男子が知られているのは東久邇・賀陽両家のみ。だが、これまでの取材で父親の東久邇征彦・賀陽正憲両氏とも辞退の意向を示している。10代の男子1名の...
涙が出るほど有難いこと
高森明勅
もう何度も紹介しているはず。 でも改めて。昭和から平成に改まった直後に、葦津珍彦氏が書かれた文章から。「もし新帝(今の天皇陛下)が無限の責任を負ふやうな立場につくのは嫌だとおほせられたらどうするのか。 新帝は学習院で育ち、自由といふものについても、人生の楽しみがどのやうなものかも知つていらつしやる。それなのに自分のたつた一度の生涯を犠牲にして、最も不自由な地...
皇統問題「先送り」に違和感を抱く人々
高森明勅
産経新聞・FNNが9月18・19両日に世論調査を行った。その結果、「生前退位」を支持したのは、恒久的な制度(73、3%)と一代限り(21、5%)を合わせて94、8%にも達した(反対は3、8%)。 これまで、ANNの調査で89%(反対は5%)、NNNの調査でも94、3%(反対は2、8%)というかなり高い数字が出ている。各種調査で揃って9割から9割以上というのは...
左翼「反天皇」派なら“摂政設置”論で行こう!
高森明勅
天皇制打倒!など流行らない。 でも男系限定で、その目的は(静かに穏やかに)首尾よく実現出来る。 その前に、天皇の存在感を日本の社会からなるべく稀薄にする方法も、ちゃんとある。 それは天皇を国民の前から見えなくすること。天皇は存在する。 しかし“引き籠もって”貰う。ご公務は極限まで減らす。 天皇と国民の接点を極小化させ、殆どゼロに。 更にトドメは、陛下がご健康...
左翼「反天皇」派なら“男系限定”で行こう!
高森明勅
このところ左翼は肩身が狭い。 反天皇!なんて、ますます言いずらい。 でも朗報。 男系限定!を叫べば良い。 「天皇は大切。だけど“血”が全て。血の“器”に過ぎない。その血も男系以外は一切、無意味。それ以外は何の尊厳も正統性もない。その血筋が絶えるなら天皇なんて無くなっても同じ」と。こう主張し続けていれば良い。 そうすれば、まず「天皇って時代錯誤で不合理極まるブ...
『FLASH』コメントへの訂正
高森明勅
『FLASH』(9月27日・10月4日号)の記事に私のコメントが載っている。 だが、私が確認した内容とは違っていた。 ばかりか、肝心の趣旨を取り違えている。 何故こんなことになったのか。 「過去125代の天皇を振り返ると、約半数は側室の子でした。そもそも正妻との間に男子が産まれないこともあり、また産まれても、当時は医療水準が低かったため、その子が幼くして亡く...
「ザ・スロットル」遂にメジャーデビュー!
高森明勅
長男から嬉しいニュース。わが子達と六本木でのライヴに出かけた「ザ・スロットル」がメジャーデビューしたという。9月上旬に初めてのメジャーアルバムが発売されていた。 『LET’S GO TO THE END」“いこう、最後まで。” 最初のアルバムにこのタイトル。なかなかニクい。タワーレコード梅田NU茶屋町店の謳い文句には「JAZZ、BLUESを基盤にロックンロー...
「日本は双系社会」という前提知識
高森明勅
女性天皇・女系天皇を巡る判断はイデオロギーや信念、信仰の問題ではない。初歩的な学問上の知識を前提として身に付けているか、否かの問題に過ぎない。 それは日本が元々「双系(双方)社会」、ということ。そんなの高森の勝手な言い分だと決め付ける人がいる。 勿論、そうではない。 例えば次のように。 「古代史学界では、すでに…高森氏の問題提起の数年前から、成清弘和氏や春名...
一旦皇籍離脱しながら天皇に即位した例とは?
高森明勅
皇室の歴史で一旦、皇籍を離脱し、その後再び皇籍に復帰して、天皇として即位した例がある。 第59代宇多天皇だ。先代の天皇の皇子ながら皇籍を離れた。 しかし、離脱していたのは僅か3年だけ。 又、宇多天皇が皇籍から離れていた期間に生まれて天皇になったのが第60代醍醐天皇。 それぞれ例外的な唯一のケース。更に第26代継体天皇の場合は、応神天皇の5世の孫で歴史上、天皇...
「激論!クロスファイア」の収録
高森明勅
9月10日、午前10時からBS朝日で放送の「激論!クロスファイア」の収録が終わった。対論の相手は憲法学者で日本大学教授の百地章先生。1時間弱の番組でおよそ3分の2が生前退位、残りが女性天皇・女系天皇に当てられた。 なるべく紳士的に振る舞ったつもり。女性天皇については、時間が足りなかった。視聴者はどうご覧になるだろうか。
皇室典範の改正、3つのパターン
高森明勅
恐らく余程の事がない限り、平成30年を目処に、天皇陛下のご譲位と皇太子殿下のご即位は、実現するだろう。その場合、憲法上、譲位を認めるには皇室典範の改正が不可欠。だから当然、典範も改正されるはずだ。では典範改正はどういう形になるのか。およそ3つのパターンを想定出来る。 その1。典範に付則を追加して“抜け穴”を作り、表面上は憲法違反を免れながら、実質的には特別立...