笹幸恵

「リメンバー・パールハーバー」とはいったい何だったのだ?

笹幸恵

2026年3月1日 12:40

アメリカとイスラエルがイランを攻撃した。
アメリカにはイランの核や弾道ミサイルの開発を阻止する狙いがあるなどと報道されているが、反米国家が気に入らないのだ。
どんな理由にせよ国際法を無視し、力によって相手をねじ伏せようとする帝国主義的なふるまいであることに変わりはない。

ベネズエラでもイランでも、アメリカの一連の侵攻は「軍事作戦」「軍事攻撃」などと呼ばれている。
宣戦布告をしていないから「戦争」ではないのだ。

国家の正規軍どうしではないゲリラ戦、テロ、あるいは国家と非国家武力主体との非対称戦など、武力紛争にはさまざまな形がある。「国家」対「国家」ではないから、これらは国際法上、宣戦布告の必要はない。

けれど今、ある国が相手国に対して武力行使する際も、宣戦布告は行われていない。
ロシアのウクライナ侵攻然り。
アメリカのベネズエラやイランへの攻撃然り。
宣戦布告をしないことが、かえって国際法上の「侵略国家」の誹りを免れる抜け道になっているように思える。

もっとも、国際法なんか関係ないと豪語するトランプには、そんな小ずるい計算さえないのかもしれない。

それにしても、だ。
日本は、宣戦布告のタイミングがずれてしまった真珠湾攻撃で、「騙し討ち」だと散々極悪人扱いされた。
「リメンバー・パールハーバー」とはいったい何だったのだ?
アメリカには、もはやそのことで日本を非難する資格はない。