小林よしのり

数字だけが真の評価なり

小林よしのり

日々の出来事
2014年12月23日 02:27


誰でも自分を評価してくれたり、絶賛してくれれば、

嬉しくて舞い上がるのだろう。

だがわしはその辺の感覚が人とはかなり違うと思う。

 

それは少年ジャンプ、マガジン、サンデー、キング、

コロコロコミック、ヤングジャンプ、その他の漫画誌から

SPA!からSAPIOまで、かなり多くの読者傾向の違う

雑誌で連載してきて、人気投票と格闘してきたからだ。

 

トップになったこともビリになったこともあり、

下位を低迷していれば、忽ち打ち切りになる。

打ち切りになったら、その日から従業員を食わせて

いけなくなる。

 

無収入で給料をいつまで払い続けられるか?

解散するか?解散したら、今までの技術の積み重ねを

捨てなければならない。

新連載を獲得するか?勝てる作品を創れるか?

スタッフを遊ばせておいて、貯金を切り崩していく

期間はどのくらいになるか?

そういう究極の選択に突き当たる。

 

わしは人の評価を言葉より「数字」で信じるようになった。

本当に自分が評価されているかどうかは「数字」で出てくる。

人気投票が上位に来るか、あるいは単行本が売れる、

これだけがわしへの本当の評価だ。

 

言葉で評価されれば、人間だから嬉しいと思う。

だがそれ以上に警戒心や猜疑心が働いて、売れなきゃ話に

ならんとブレーキをかける。

 

自分の身近にいるファンがどんなに絶賛しても、わしが

調子に乗ることはないし、真に受けることもない。

褒め言葉で従業員を食わせていくことはできないのだ。