小林よしのり

本が読みたいのは山々なれど

小林よしのり

日々の出来事
2014年 11月 20日


読まねばならぬ本と、読みたい本がある。

読みたい本が読める贅沢なんかわしには許されてない。

10日くらいハワイに行ったりすれば、読みたい本を

読み耽ることができるだろう。

欧州は観光になるからダメだ。

ハワイだけが好きな本を読める。

だがそんなチャンスは一年に一回もない。

一年中、仕事に追われているからだ。

 

資料としての本を読まねば仕事は進められない。

今は例の大作のストーリーを考えているが、以前描いてた

ときのように、戦場にいる兵隊の気分にまで持って行くため、

死屍累々の戦場の写真を見ながら、戦場のリアルを勉強し、

創作のカミが降霊して来るのを待っている。

 

昨日は画期的なエピソードが浮かんで、難関を一つ突破、

さらにクライマックスのイメージと、エピローグのイメージが、

実はもう閃いているのだが、具体的にストーリーになるまで

考え続けなければならない。

 

娯楽として本が読めるのは、わしの場合70歳過ぎてからに

なるのだろうか?

死ぬまで漫画を描いているのは、やはり問題がある。

死ぬまでには読んでみたい本はいくらでもある。