小林よしのり

イスラム国と道徳は関係ない

小林よしのり

2014年 10月 27日


イスラム国に戦闘員として参加しようとした北大生を「徳育」が

なされていないからとして、道徳教育の必要性を産経新聞が論じて

いるが、愚にも付かない意見である。

 

小中学校で道徳を教えたら、イスラム国に行かなくなるのか?

 

在日にヘイトスピーチをする、ネットで他人を匿名でバッシングする、

そのような連中は確かに「徳」が欠如しているが、そいつらの情報源

は産経新聞である。

自称保守派、自称愛国者にも「徳」は失われているのだ。

 

イスラム国の戦闘員になりたがる若者は、「徳」がないからではない。

自国の社会に希望を見い出せないからである。