小林よしのり

イデオロギーと思想の違い

小林よしのり

皇室・皇統問題
2014年 8月 27日


ライジングに皇統の男系固執派の読者がいる。

わざわざ買ってくれて、トッキーの「ウィキ直し」を読んで

くれているのである。

もしかしたら皇統問題以外では、わしの主張に賛成する部分も

あるのかもしれない。

わしは相手の主張を読むのは立派だと思う。

わしも大嫌いなフェミニズムの主張もよく読んでみて理解

しようとする。

すると案外、勉強になる部分も多い。

だが問題は、男系固執派にせよ、フェミニズム左翼にせよ、

自分が信じる観念を「イデオロギー化」していることである。

「思想・思索」をしていない。

自分の考えを亀のような甲羅で覆って、自己点検しない。

あくまでも「イデオロギー化」することなく、「思想」しよう

というのが、今回ライジングの『ゴーマニズム宣言』で書いた

内容である。

ライジングのコメント欄に書き込んだ男系固執派の読者は

どうかな?

「思想」しているかな?

しかし、この男系固執派の意見に、たちまち反論することの

できる読者もいるのだから、頼もしい。

トッキーにブログで反論を一般公開しておくように、

頼んでおいたが、それが出る前から、もうコメント欄で反論

している者がいる。

立派です。

『天皇論』『新天皇論』、描いた甲斐があります。