高森明勅

マーク・トウェインの『王子と乞食』のように

高森明勅

2015年4月25日 02:36
「昭和の日」が近づいた。

昭和天皇のお言葉を飛び飛びに振り返っていると、
次のようなやり取りが目を惹いた。

昭和50年9月に皇居・宮殿石橋の間で、
アメリカ『ニューズ・ウィーク』
誌の
バーナード・
クリッシャー東京支局長のインタビューに
応じられた時の一齣。

記者
 「陛下は1日でも一般の人になって、
誰にもまったく気付かれず、皇居を抜け出し、
気ままに振るまってみたいとお考えになったことはありませんか。
仮に実現したら何をなさいますか」

陛下
「心の奥底では、いつもそう願ってきました。
おそらくマーク・トウェインの『
王子と乞食』のようにね。
もし、
そのような願いがかなえられるなら、
たぶん結末もこの物語と同じようになったでしょう」

 これを拝読し、つい涙ぐんでしまった。