高森明勅

恙無く2600年式年祭をご斎行

高森明勅

2016年 4月 4日

4月3日、天皇陛下におかれては百年ぶりの
神武天皇2600年式年祭を無事
、奈良県橿原市の畝傍陵にて
厳粛に執り行われた。

その傍らには秋篠宮殿下のお姿が。

あれ?皇太子殿下ではないのか?

と不審に感じた人がいるかも知れない。

皇太子殿下にはもっと大切なお役目があった。

同じ時刻に皇居にある宮中三殿の1つ、
歴代の天皇や皇族方の御霊を
祀る皇霊殿で行われた式年祭で、
天皇陛下のご名代を務めなければ
ならないのだ。

その時、ご療養中の雅子妃殿下も皇后陛下のご名代として、
ご立派にお務めを果たされた。

古代以来の血統を受け継ぐ君主とその継承者が、
古代以来の固有の民族宗教の作法に則って、丁重かつ反復的に
初代君主の御霊に祈りを捧げる。

こんな神聖で荘重な儀礼を行っている国は、
世界中でわが日本だけだ。