小林よしのり

安楽死と虐殺の区別がつかない狂人

小林よしのり

日々の出来事
2016年 7月 27日


障害者を刺殺した狂人が言った戯言などで影響される者など

一般の常識ある人々にはいない。

狂人が「障害者はいなくていい」と言ったから、差別が拡がる

のではないかという論調は、一般国民を馬鹿にしている。

 

あんな狂人に賛同するのは、ネットの中くらいしかいない。

ネットの中は狂人と五十歩百歩だから、無視するしかない。

 

わしはかつて『ゴーマニズム宣言special差別論』を描いたが、

弱者に対するスタンスは全然変わっていない。

なぜ人が差別をするのかという原理は、あの『差別論』に

描いた通りだ。

弱者が、より弱者を必要とするからである。

 

右派は弱者に冷たい、左派は弱者に優しい、という偏見は

バカバカしい。

左派が、実は体質的に差別的で、弱者を踏みにじることは

多いのだ。

それは「しばき隊」の中で性的暴行事件が起こって、それを

隠蔽しようとしたことからも分かるだろう。

 

右派もいろいろで、真の「保守」ならば、弱者を守ろうとする。

「惻隠の情」があるはずだ。

エセ愛国者は右派でもなければ保守でもない。

うっぷん晴らし派に過ぎない。

 

あの狂人がやったことは「虐殺」であって、「安楽死」では

ない。

「虐殺」と「安楽死」の区別がつけられない狂人が、ああいう

事件を起こすのだ。

ネットに嵌り込んだ者は、脳が劣化する。

劣化した脳で大麻などやっていたら、常識が100%崩壊する

のだろう。