高森明勅

民主主義イコール資本主義?

高森明勅

2016年 7月 12日

7月のゴー宣道場で、小林よしのり氏は民主主義とナショナリズムを
イコールで結んだ。

これに対し、東浩紀氏が民主主義イコール資本主義と主張。

ところが資本主義とナショナリズムは、決して等号では結べない。

資本主義は民族性や国境を超えて、
果てしなく拡大する傾向を本質的に
持つからだ。

まさに資本主義こそが、
ナショナリズムの対極にあるグローバリズム
を、
必然的に生み出した。

とすれば、小林論と東論は根本的に対立する。

にも拘らず、当日この点について十分、噛み合った議論は
なされなかった。

一体どちらが妥当なのか。

それとも、両者とは別の「正解」が隠されているのか。

あの場で、東氏から民主主義イコール資本主義との見解が
示されたこと自体は
、有益な成果。

その一方で、上述の対立が整理されないままになったのは、
今後への宿題の1つだ。