小林よしのり

共産党の主張に賛成する個所もある

小林よしのり

政治・経済
2016年 6月 26日


日本共産党の主張が新聞に載っていたが、賛成できる点は

大いにある。

 

「消費税10%はあきらめよ」と言い、「中小企業より低い

大企業の税負担をただす」、「タックスヘイブンによる富裕層・

大企業の課税逃れをただす」と言う。

確かにタックスヘイブンをただせば、消費税は必要なくなる。

富裕層・大企業優遇を続けるなら、消費税でしか社会保障は

維持できないだろう。

タックスヘイブンをただすというのは、他の政党は言って

ないような気がする。

 

「オスプレイ1機分112億円で、保育所100か所できる」

軍事を軽く見てはならないが、保育所を作ることは、今や

国家の存亡にかかわるから賛成だ。

 

「亡国のTPPは阻止」というのもいい。

これはグローバリズムへの流れを阻止するイギリスのような

主張だ。

 

だが、憲法改正に反対なら、自衛隊は現状のままであり、

日米同盟の頸木から逃れられず、国家主権は失ったままに

なる。

国家が国家としての体をなさなければ、民主制も機能しない。

よって共産党は口当たりの良い政策だけ並べた偽善の党と

感じてしまう。