小林よしのり

描きたい作品を描くには

小林よしのり

日々の出来事
2016年5月29日 01:20


今わしは『おぼっちゃまくん』の製作に夢中だが、

『ゴー宣Special』の方も挑戦したいテーマが今現在、

2本ある。

 

1本は『民主主義という病い』のように、かなりの本を

読まねばならないのだが、今の日本に必要なテーマだ。

 

2本目は世界に発信したいくらいの大テーマで、

読書だけでなく、取材も必要になる。

これをやるには1年間くらい必要だろう。

つまり1年間、先行投資で給料・ボーナスを払い続け、

仕事の経費も出していかねばならないので、

出版して売れなきゃ大赤字になる危険性がある。

 

一番いいのは『民主主義という病い』か『おぼっちゃまくん』

が売れてくれることだ。

この2冊で資金を貯められれば、一年がかりの大作に

挑戦できる。

 

作家として、経営者として、戦略的に考えなければならない

ことはある。

描きたいことを、ただほいほいと描いていけるわけではない。

小説家なら印税は自分一人のものだろうが、漫画家はスタッフ

の人件費と仕事場の経費で、印税はあっという間に消えていく。

桁が違うのだ。

 

会社を運営し、スタッフの将来も考え、描きたい作品を制作する、

それは勇気とバランス感覚が共に必要なのだが、

分からんだろうね、きっと。