小林よしのり

「重版出来!」ストーリーがリアルになってきた

小林よしのり

日々の出来事
2016年 5月 27日


『大東亜論』のわしのペン入れが終わったので、あとは

スタッフに任せて、わしは『おぼっちゃまくん』の

シナリオ・コンテに入る。

 

仕事再開してからポカQも作画に意欲もってやってるようで、

メールで絵の質問をしてきたりする。

なかなか良かことじゃ。

 

しかし漫画業界の内幕を描いた『重版出来!』は段々リアル

かつシビアになってきて、秘書みなぼんは感動して泣いた

そうだ。

わしはあの人やこの人を思い出して、胸が痛む。

黒木華の表情の変化の可愛さで、気を取り直しているが。

なかなか見事なストーリーだと思う。

 

数回前の話で、出版社の社長が運をくだらないところで

使わない、運はすべて重版出来に使いたいという気持ちは

すごくよく分かる。

わしも宝くじなんか絶対買わない。

当たったら運の大損したような気分になる。

 

真面目にコツコツ働いて、真剣に創作に苦しんで、その結果、

重版出来で運を使いたいと思っている。

けれど真面目にやった結果ヒットしたら、それは運じゃなく

なってしまうんだけどね。