高森明勅

天の怒りか、地の声か(2)

高森明勅

2017年 3月 2日

森友学園の土地取得を巡る疑惑がいよいよ深まった。

籠池夫妻が、土地価格の値引きを求め、
“賄賂”
持参で自民党議員に働きかけていた事実が、
鴻池議員によって暴露されたからだ。

これで、有力な政治家(又はその関係者)の介入があったことは、
ほぼ疑う余地がなくなった。

これまで、政治家の介入を一貫して否定し続けて来た
安倍首相の発言は、
一気に信用を失った。

安倍氏の発言が信用出来ないとなると、
自身(及び夫人)の関与を否定して来た発言も又、
信用出来ないことになる。

むしろ、ムキになって否定している来た分、余計に疑わしい。

無いことを証明する「悪魔の証明」は出来ないと
かつての自分のイラク戦争擁護論はきれいに忘れて)
国会で答弁していた。

だが、これまで虚偽の答弁を繰り返していた事実が
明らかになった以上、
身の潔白を国民に納得させる義務は、
首相本人にあると言わざるを得ない。