小林よしのり

「民主主義という病い」発症の年だった

小林よしのり

日々の出来事
2016年 12月 20日


しかし今年はアメリカでも韓国でも「民主主義という病い」

が次々に発症した年だった。

 

去年までは「民主主義とは何だ?」と大学生の子供さんが

騒ぎ出して、それに乗っかった幼稚な大人たちが、

民主主義を神聖化していたものだ。

 

その幻想が今年は一気に吹っ飛んで、「民主主義という病い」

の発症が世界中で見られた。

今年発売されたわしの『民主主義という病い』(幻冬舎)は

実に見事な予言になっていて、暗示に満ちた名作だった。

 

来年はこの「民主主義という病い」が日本でも世界でも、

もっと酷くなってくる。

混乱に混乱を重ねて、まさにカオスの状態になるだろう。

 

国民の意識は甚だしく遅れていて、未だに民主主義に潜む

病を自覚していない。

「民主主義という病い」を自覚して、民主制そのものを

破壊している安倍政権の愚劣すぎる失政の数々に気づかな

ければ、本当にこの国は急速に衰退に向かっていくだろう。