高森明勅

安全と自由の基礎

高森明勅

2016年10月11日 01:00

人は安全と自由(或いは生存とその充実)を求める。

その安全と自由を可能にするのは何か。

端的に言って、「秩序」だ。

安定した秩序なき所に安全も自由も保障されない。

では、安定した秩序を可能にするのは何か。

様々な条件を考えることが出来る。

だが取り分け重要なのは、権威ある社会の中心だろう。

社会に、人々が信頼を寄せることができる(真の意味で)
“権威ある”
統合の中心が存在してこそ、秩序は安定を得る。

逆に、社会の中心に位置する者に権威がなければ、
秩序は不安定になる。

そうなると、権力で強圧的に安定化を図るか、
秩序が崩れるのを
座視するしかない。

どちらも、人々の安全と自由を損なう結果になる。

では、その権威は何に基づくか。

1つは、その地位の妥当性と正統性が、歴史(由緒)に
裏打ちされていること(法的正当性も含まれる)。

もう1つは、
社会の中心の地位にある当事者自身の振る舞いが十分、
人々の信頼と尊敬に値すること。

その両方が揃ってこそ、権威ある社会の中心者たり得るだろう。

更に、統合の中心者は極力、政治的・経済的な敵対者を持たないのが、
最も望ましい。

わが国において、それに相応しい存在は、
どこに求めることが出来るか。

あらゆるイデオロギー的な予断を排し、感情的でなく、
理性的に考えてみるべきだろう。

そうすると、皇室以外に答えを見出だすのが
困難であることに気付くはずだ。