高森明勅

稲田問題

高森明勅

2017年 7月 19日

またぞろ、稲田防衛大臣を巡る問題が表面化した。

南スーダンに派遣されていた陸上自衛隊の「日報」

廃棄していたと虚偽の説明がなされていた件に絡んで。

稲田防衛大臣が、日報保管の事実を公表しない方針を、
予め「
了承していた」との証言が、複数の政府関係者から
飛び出した。

これが事実なら、稲田氏は他でもない国会で、
明白な嘘の答弁をしていたことになる。

それは国民を騙していたことに他ならない。

勿論、本人は今のところ否定している。

しかし一般に、嘘つきがやすやすと自分の嘘を認めるはずが
ないのは、
誰もが知っている。

今回の場合、複数の政府関係者の証言は信憑性が高いと
判断するのが、
普通の感覚だろう。

安倍内閣の嘘つき・隠蔽体質を象徴するような問題が、
また1つ浮上した。

これで稲田氏が大臣を辞任すれば、
それが事実だったと
自ら認めることになる。
辞めなければ、
嘘つきを庇い続ける内閣への不信感は、
更に増大するだろう。
しかも、稲田氏は安倍首相に最も近い政治家の1人。
内閣というより、安倍氏本人を直撃する。