小林よしのり

玉木雄一郎の「右へ右へ」の危険さ

小林よしのり

政治・経済
2017年 12月 2日


玉木雄一郎代表が産経新聞のインタビューで

「右へ右へ支持を広げたい」と言っている。

安倍政権下でも、9条改正の議論をするのは良いことだ。

 

しかし「自衛隊明記」の安倍加憲は「改悪」とする

枝野幸男代表の意見は正しい。

そして山尾志桜里が構築している「独立自尊・平和主義」

の改憲案に勝るプランはそう簡単には出せないぞ。

こちらはスケールが全然違う。

山尾案にぜひ乗ってほしい。

 

それから「右へ右へ」支持を広げたら、結局、

「従米属国・アナクロ政党」になってしまう。

今の右寄りとは安倍政権が極であり、「従米属国・

アナクロ政権」だからだ。

 

一方、枝野氏が共産党と共闘すると言っても、

選挙対策だけだろうし、むしろ共産党が現実的な

政党になるよう促すのだから、「左に左に」と支持を

広げているわけでもあるまい。

共産党も個々の政策においては、正しいものがある。

枝野代表は、「従米属国・アナクロ路線」から離れて、

「中道路線」を目指している過程だと思う。

だから小林よしのりを応援に呼んで、バランスを取ろうと

したのだ。

 

言っておくが「右へ右へ」と「従米属国・アナクロ路線」

に向かう先は、子供に教育勅語を唱和させ、共謀罪で

言論が委縮し、天皇の政治利用をしながら、アメリカの

属国化を進めるだけの、奇形右翼の国ができ上がるだけだ。

 

玉木雄一郎は「保守」の精神が分かっていない。

自民党に接近しても「保守」にはならないのだ。