高森明勅

関西ゴー宣道場、充実の議論

高森明勅

2018年 3月 12日

「新世代の憲法論」とのテーマを掲げ、
第70回(!)
ゴー宣道場が大阪で開催された。

ゲストは憲法学者で京都大学教授の曽我部真裕氏と
衆議院議員の山
尾志桜里氏のお2人。

憲法を巡る議論のステージそのものが、
護憲か改憲を巡る硬直したイデオロギー的な対立の段階から、
どこをどう改正すれば良いかをプラクティカル(実用的)かつ
柔軟に議論できる段階へと移行した、
との曽我部教授の指摘は
新鮮だった。

山尾議員は憲法改正に向けた国会の発議、
そして国民投票が実際にどのように行われるのかを、
具体的なスケジュールに当て嵌めながら明快に説明して下さり、
実に興味深かった。

今回の議論は、いつにも増してレベルの高い、充実した内容になった。

参加者には殆ど最先端の議論を目の当たりにして
戴けたと自負して
いる。

第2部に会場から出された質問も的確で、
議論を拡げる格好の素材になった。

控え室で、曽我部氏が質問の水準の高さに
感心しておられたのが印象的だ。

道場は参加者の熱意と知的向上心の高さに支えられている。

護憲派の牙城「9条の会」と、
自衛隊明記の安倍加憲を推進する日本会議系の集まりにも
顔を出し
た若者が、参加してくれていて、我々が打ち出している
方向性に最も共感したとか。

嬉しい。

道場は現在進行形で「成長」している。

今から4月の議論が楽しみだ。